第6話

時間が経つと共に、夜の闇は消え、オレンジ色を帯びる太陽が水平線の下で徐々に姿を現した。


紫色のカーテンからは、明るい日差しが漏れ、床に横になって寝ている私の目を刺激した。私は目に入る強い光に、顔をしかめた。


少し腫れている顔をしかめながら目を覚ますと、私は、居間の中にいた。そして、私の目のすぐ前に、美月が床に横になって、微笑ましい顔で私をじっと見つめているのが見えた。


どうやら昨日、彼女を見守って思わず眠ってしまったようだった。


「ふふっ、やっと起きた。 可愛い私のハニー。」


美月の甘美な声が私の耳を刺激した。


そういってから、彼女は私とモーニングキスでもするつもりなのか, 彼女の顔がだんだん私に近づいてきた。ますます、近くなる相変わらず美しい彼女の顔に、私は素早く彼女の近づいてくる顔から顔をそむけた。


「今は······ 口臭がするからだめだよ。」


私はきっぱりと言い切った。


「私は構わないの。良太の匂いなら…」


美月はそんなことは気にしないのか、顔を背けた私を見てそういった。


私は、そんな甘々な彼女の言葉に首を横に振りながら、立ち上がった。私が立ち上がると、美月は可哀想な表情を作った。


「美月に迷惑はかけたくない。。。 歯磨きしてくるよ。」


私は美月にそう言って、リビングから出て、トイレに足を運んだ。


トイレに着いた私は、いつもより何倍も気を使いながら、歯磨きを始めた。


手に力を入れて、鏡の中にいる自分を見ながら、口の隅々まで、磨いていないところはないか確認しながら、必死に歯を磨いた。


結構長い間、歯磨きとの死闘を繰り広げた私は、トイレから出て、彼女のいる居間に向かった。


口の中から感じられる、気持ち良さと共に、居間のドアを開けて入ると、ミヅキは私を待ち焦がれていたのか、すぐゆかに座っている体を起こし、入ってきた私を見るやいなや、私に近づいてきては、私の唇にキスをした。荒い息づかいと共に、彼女の舌と私の舌が混じり、頭が熱くなった。


彼女は最近非常に積極的になっていた。 時間が経つほどスキンシップがますます多くなり、私に向けた依存も日々増えていくように見えた。もちろん、彼女だけでなく、私も彼女と同じだった。 彼女がいないと、なんとなく不安を感じることもあった。それだけ私たちはお互いを必要とした。


美月は興奮したのか、彼女の柔らかくて小さな手が私の胸を伝って下に下がり、私のそこに向かった。そして、彼女はズボンから少し突き出た、私のあれを握り、大切なものを扱うように上下に動いた。


下から感じられる柔らかい感触に、私は、私とキスをしている美月を落とし、キスするのをやめた。


「ミヅキ、あの… 今は我慢して、家に両親もいるし。。」


私は彼女とのキスで、赤く染まった顔を彼女に向けながら、頼むように言った。

美月は、私の言葉を聞いて、がっかりしたようにつんつんとした表情をし、彼女の両頬に力を入れた。 彼女の頬は風船のように大きく膨らんだ。その姿は、まるで怒ったフグのようだ。


彼女はがっかりした表情したまま、私から離れ,床に敷かれた布団に行き、そこで、また横になった。そして、布団を引き、体の上に覆った。どうやら、また寝るつもりらしい。私はそんな怒った彼女を見て、なぜか心の奥底で、申し訳ない気持ちになった。


しかし、私は見落としていた。

こんなに簡単に諦める彼女ではないということを。



***



日が空の真ん中に浮かんでいる頃。


私の家族は台所に集まって、朝食を食べていた。 もちろん、昨日、うちに来た美月も席に座って、一緒に食事をした。


箸とスプーンが動く音だけが聞こえる。たまに母は、美月がよく食べる姿を見て、微笑ましい表情をした。


私はご飯を食べながら、昨日はいなかった、父に私の彼女である美月を紹介した。父は普段、休日を除いては、朝早く職場に出勤して、夜遅く帰ってくる。今日は土曜日なので、こうやって一緒に食事することができた。


幸いなことに、彼女を紹介すると、父は、美月が気に入っているようだった。 父親が大笑いして答えたからだ。


実は、父は昨日家に帰った後、母から美月のことをある程度聞いたという。


昨日の夜、仕事が終わって、遅く家に帰った父親は、居間に入ってきたら、初めて見るきれいな顔立ちの子が、居間の床に横になって、私と一緒に寝ていたらしい。


昨日は、私と美月がとてもよく寝ていたので、直接聞くことはできなかったが、でも、気になって妻にそれについて聞いてみたら、初めて見る彼女は、自分の息子の彼女だと聞いたそうだ。


父は、その話を聞いて、一方では驚いたという。うちの息子のような平凡な子が、あんなにきれいな子と付き合っているという事実に。


食事をしていた父は、持っていた箸をテーブルの上に置いて口を開いた。


「君が本当に愛している人なら、私は誰でも構わない。もし、その人に少し足りない面があるとしてもだ。」


父は、そいってから、片目をぎゅっと閉じて私にウィンクを送ってきた。私は、そんな父の行動の意味に気づいた。彼女の両親の話のようだった。


「ただし、男らしく、最後まで彼女の責任を取りなさい。 私の息子、良太。」


父はそう言ってから、ご飯を食べ終わったのか、席から、身を起こし、茶碗を流し台に移し始めた。 母親はその姿を見て、自分がやると言って、父親の茶碗を譲り受けた。


私は、そんな自分の親の姿を眺めながら、良い両親に会ったことを、もう一度感謝した。




***




ご飯を食べ終わった私は、ストレス解消がてら、部屋から着替える服を持って、浴槽に入る準備をした。


美月にはご飯を食べ終わったら、私の部屋に入ってゆっくり休むように言っておいた。


父は、ご飯を私たちより先に食べ終わって、居間に座って新聞を読んでいた。今日は経済についての新聞を読んでいるようだ。


新聞を読んでいる父の表情があまりよくない。父の表情は、時間が経つにつれ、だんだん歪んできた。今日、何か株価でも落ちたのだろうか?


私は、お風呂にはいる前に、コップにある水を飲みながら、そんな父の姿を見た後、バスルームに向かって、ゆっくりと移動した。


更衣室で服を脱ぎ、脱衣をして服をかごに入れてから、浴室に入ってきた私は、浴槽に水を入れ始めた。


時間が経ち、水が上がってくると、私は体をお風呂に任せるように、浴槽に浸かった。


-どぶん。


「ふぅ…」


ストレスが溶けるような感じがした。 思わず口からふぅっと声が出た。


そんな風に、ただなにもせず、考えもせず、ゆっくりと暖かい水に身を委ねていると、浴槽に浸かっていて、間もなく、更衣室に誰かが入ってきた。


更衣室に向けて、首を少し回してみると、浴室の半透明ガラスドア越しに、黒い影が見えた。 私はその影を見て、母が洗濯をするために入ってきたと思った。なぜなら、その影は、体が女の形をし、長い髪を持っていたからだった。しかし、そっと映るシルエットで、私の顔は少し歪み、私はその影の正体が誰なのかに気づいた。


シルエットは服を脱ぎ始めた。しばらくすると、がらがらという音とともに、浴室のドアが開いた。


たっ。


開いたドアの方に目を向けると、そこには、案の定、白い肌がところところに見える、細い腰と、結構大きな2つの胸、そして、後ろに少し突き出たきれいな形のヒップを自慢するスラッとする体つきの「小林美月」の姿が見えた。彼女は裸にタオルを巻いたまま現れた。


私は、そんな彼女の登場に、当惑した表情を隠すことが出来なかった。そして、私は、家にいるはずの両親にバレないように、小さな声で彼女に言った。


「み…みづきどうしたんだ。 私は部屋で待つようにと言ったと思うが。」


「でも..昨日からシャワーもできなくて気分もよくないし、それより良太に会いたくて来たよ。」


美月は、自分の髪の毛を渦のように巻きながら、答えた。


私はそんな彼女を見て、何か不安を感じた。

彼女は再び発動したのだと。ドアを開いて、浴室で立っている彼女の両目は、私の顔だけを見つめていた。私は彼女のその目が何なのかを知っている。初めて彼女と会った時のその目だ。


「ミ...ミヅキ、落ち付いて...?今からでも服をまた着て、部屋に帰ったら…」


だが、彼女が私の言うことを聞くはずがなかった。 彼女は、体を巻いていた白地のタオルを外した、すると、床に落ちるタオル。そして、白い肌の裸を赤裸々に見せる美月は、何か惚れたかのような目と共に、私に向かって、身軽くしずしずと歩いてきては、私のいる浴槽にゆっくり入ってきた。


美月が浴槽の中に入ると、水が大きく揺れるとともに、多くの水が溢れ出して、浴室の床に流れた。


そして、それと同時に、彼女のあれと、私のあれが触れ合った。私のあれは彼女の柔らかな肌に反応をみせた。


「美月....一体、これから..どうするつもりだ...?」


私は、私の上に乗っている彼女から首を横に回し、小さな声で言った。


「良太の愛が必要なの。」


彼女は、そういってから、私のしっかりした、上に向かってそびえ立っているあれをぎゅっとつかみ,彼女の白い肌にそっとこすりながら、自分のあれにゆっくりこすった。すると、彼女は、気持ちいいのか、少しうめき声を上げた。そして、彼女はついに、私の固いものを彼女のそこに入れた。


私と体が繋がると、彼女は痛そうな顔をした。私もまた、それと同時に、下で感じられる暖かくて、ぬるぬるの感触に、一瞬、気を失いそうになり、思わず、はぁっと声を出してしまった。そして、しばらくすると、私と体がつながった彼女は、S字を描くようにして、自分の腰をゆっくり振り始めた。彼女が腰を動く度に、水はどよめいた。


久しぶりに生でやったからか、あまりにも刺激的だった。


浴室には、水が揺れる音と、肉がぶつかる音、私たちのうめき声だけが響いた。


美月の形のいい胸は、彼女が腰を動かす度に合わせて上下に揺れた。


「み…みづき、このままじゃばれちゃうよ…」


部屋に響く、結構大きな彼女の喘ぎ声に、私が彼女にそう言うと、美月は、私の顔を両手でつかみ、私の口をふさぐように、私にキスしてきた。彼女の柔らかくて、しっとりした舌が入り、私の舌と混じりながら動き始めた。下と上で、圧迫してくる彼女の柔らかい攻撃にどんどん頭が熱くなり、精神がますます朦朧としていった。 彼女はエロい息を吐きながら私の体を満喫した。


彼女の誘惑に、私がほとんど理性を失っていた頃、ドアの方に目を向けてみると、更衣室のドアの、小さな四角いガラスに、少し影が現れたのが見えた。


その影は、ちらっと姿を見せ、まもなく、再び姿を消した。


私はその時、影の正体が誰なのかなど、少しも気にならなかった。その時の私の頭の中は、彼女の思いだけで、いっぱいだったからだ。


ただ、彼女の体を貪りたいということしか、頭に無かった。


私と美月は、時間が経つにつれ、どんどん腰を激しく動かした。


私たちはそうやってしばらくの間、同じリズムでお互いキスしながら、セックスをした。


彼女は、まもなく、絶頂に達したらしく、下の部分に何度も振動を起こした。


それとともに、私にもそろそろ限界が訪れた。


私もまた、限界に達すると同時に、やっと外に射精した。私の白い液体が彼女の背中に散らばった。


美月は、身を震えながら、まだ足りないのか、今度は壁に手を当てて、犬のようにお尻を突き出しだ姿勢で、まるで誘惑するかのように、まだ震えがとまらない、彼女の下半身を左右に振った。


さっき、生命の種を排出した私のあれは、彼女の魅惑的な腰の曲線と体つきを見て、再び元気を取り戻した。


私は再び、彼女の下半身をつかんでピストン運動を始めた。


プチゅ、プチゅ、プチゅ、プチゅ。


ピストン運動をして間もなく、彼女は途中、足の力が抜けたのか、突然、お風呂の床に座り込んだ。


そして、床に倒れそうな、頬がリンゴのようにまっ赤な美月は、首を私の方に回しては、口で私のそこをしゃぶり始めた。彼女の柔らかい舌は、私にはとても刺激的だった。


私は、間もなく、そのまま射精してしまった。彼女の喉は何度もうごめく。 彼女は、私の液を飲みながら、目を閉じたまま、幸せそうな表情をしていた。


射精の後、周りの状況を見て、私はようやく正気に戻ることができた。


しかし、正気に戻って、周囲を見回すと、幸せそうな表情をしていた彼女は、疲れたのか、元気なく倒れた。大変だった。


私は、まずお風呂の中で倒れそうになっている、美月を浴室の外に出した。そして、床に落ちている白いタオルで、お風呂から出した彼女の体ををゆっくり拭き始めた。 私が彼女のデリケートな部分を拭くたびに、彼女は、力なく喘ぎ声を上げた。


その度に、私のあれはまた反応を見せた。


私は、そんな彼女の喘ぎ声に、下唇をかみしめながら、自分にいってくる、悪魔のささやきに抵抗した。


そうやって何とか、彼女の体についている、水をある程度拭いた私は、浴室から更衣室に出て、倒れた彼女には私が持ってきた服を着せ、私は前に着ていた服を着た。そして、彼女が怪我しないように、彼女を抱いてから、注意深く持ち上げた。持ち上げてみると、思ったより軽かった。


美月を抱いて立つと、美月の暖かい体温と柔らかい真っ白な肉が、私の肌に触れた。絹よりも柔らかい肌だった。


私はドキドキな気分を押さえながら、更衣室のドアを少し開けて、廊下の周りを見回した。 幸いなことに廊下には誰もいなかった。


両親がいないことを確認した私は、素早く彼女を持ち上げて、足音を立てないようにゆっくりと私の部屋に上がった。

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