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ということでさっそく館山さんにお願いしてみた。

最近行ってないなあとかいいながら応諾してくれた。

そのかわりみおには内緒だぞとくぎを刺された。

そういうことろは気を遣うんだ。

問題は青田が乗ってくるかだ。


僕もその道には明るくないから当然青田ともそういう話はしていない。

だからなんて説明したらいいのかもよくわからなかったけど、

なんとか伝わった。

最初は興味なさそうにしていたが、結局は行くことに同意した。

やっぱりちょっとそういう系が好みなのか。


僕は一緒に行かないからあとは館山さんに託すのみだ。

金曜の夜にふたりで出かけたらしい。

青田が元気に月曜出社してくるか楽しみだった。

でもその前に待ちきれず館山さんに聞いた。


「青田はどうでしたか。」

「それなりに楽しんでいたみたいだよ。」

「そうですか。よかった。」

「でもさ。次も行くかと言ったらなんつったけなあ。」

「断ったんですか?」

「まあそうだね。だいぶ丁寧な言い方だったけど。」

「そうですかあ。断ったんですかあ。」

そうかあ、だめかあ。


ああ見えて繊細だからなあ青田は。

僕たちから見て名波さんと同系だと思えたとしても、

青田にとっては別物なのだろう。

結局月曜日も青田は元気のない状態のままだった。


ちょっとは刺激ぐらいにはなったのかもしれないけど、

それ以上でもそれ以下でもなかったようだ。

作戦失敗か。

なかなか手ごわい。

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