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青田をなんとか出来るようなアドバイスは得られなかったけど、外山さんに会えて嬉しかった。

また今度連絡すると言われて別れた。

生き生きとして充実している感じがした。

さきおに会いたいのか。

セッティングできるだろうか。


次の出勤日さきおに話した。

さきおも懐かしそうに外山さんのことを聞いていた。

あんなことがあったのにもうすっかり癒えている。

今度声がかかったら連絡すると約束した。


青田のこともさきおにも聞いてみた。

いつものように真剣に考えてくれる。

でもやはり答えは出ない。

時間が解決してくれるのを待つしかないかもと言った。

そうなのかもしれない。

名波さんとコンタクトを取ってもう一度会わせることは反対された。

逆効果だと思うと。

外山さんとは反対の考えか。

実は僕もさきおと同じ考えだと伝えたら笑顔で僕をみつめた。


体が10cmほど浮く効果がある。

満足して下の階に降りたらとぼとぼと帰る青田とすれ違った。

困ったなあ。

青田を元気にさせたい。

席に座って天井を見つめていたら、養田さんが来て、

青田君はずっと元気ないね、心配だよと言った。


養田さんは自分が名波さんにぞっこんだったから青田のこと気づいてなかったのだろうか。

「なんとか元気になる作戦を考えています。」

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