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久しぶりに外山さんにも会った。

また会おうといって実際には約束をしなかったのだけど、連絡先は交換してあった。

外山さんから連絡が来た。

新しい会社では、役職にもついたという。

彼女とはもうすぐ結婚するかもしれないということだった。

さきおのことや課長のこと、養田さんや青田、名波さんのことなどを興味深そうに聞いていた。


特に青田と名波さんのことは面白がって聞いていた。

外山さんは名波さんのことは知らないけど、だいたいどんな感じの子か理解したようだった。

外山さんにも青田をどうしたらいいのか聞いてみた。


「一途なんだな。難しいな。」

「今度会って励まして下さい。」

「はは。その名波さんとは連絡は取れないのか?」

「会社に登録していた連絡先がまだ生きていれば連絡出来るかもしれません。」

「もう一度会わせて上げられたらなあ。」

「返って悪化しませんですかねえ。」

「そうかもしれない。」

そう言ってウィスキーグラスを掲げて見た。


ウィスキーメーカーのバーのカウンターに座っている。

氷がからんと音を立てた。


「咲丘さんに会いたいなあ。」

「そうですか。」

「変わってないだろ?」

「全然。あ、いや前よりも美しくなってます。」

にやっと外山さんは笑った。


「僕彼女が出来ました。」

びっくりして僕を見た。

「ほんとか。おめでとう。」


グラスをかちんと合わせた。

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