エピソード40 コンサルタント

二人が休みの日にて…


「結婚式のコンサルタントさん?にお話に行くんだよね…緊張する…」


「俺も、正直緊張してる…希望を話して、値段出してもらうだけだがな。」


二人は結婚式のコンサルタントさんと話すことにして、今向かっているところ。


「洋風でやるのは決まってるとして…あとはなんだろう。」


「招待するのはミヒャエル、ギャリー、部署のみんな、俺の家族とこの前出掛けた友達…ぐらいか?」


招待する人たちを挙げていく。


「多分そのぐらいじゃない?私、友達ほぼいないし…」


「今は部署のみんながいるだろ。ギャリーだっているじゃないか。」


「…うん!そうだね!」


二人は結婚コンサルタントさんの場所へと着いた…


「あの…予約していたサヤとレドなんですが…」


「確認いたします…はい!では奥の部屋にお進みください!」


二人は誘導された部屋へと行く。そこには…


「ようこそ新婚さんたち…私はミスター結婚師…」


「部屋間違いました。すみません。」


「ほら、サヤ行くぞ。」


部屋を出ていこうとする二人。それを必死に止める。


「いやいや合ってます!ふざけてすみませんでした!私が、あなたたちの担当者です!」


「あら、そうですか…お願いいたします。」


サヤとレドは深々とお辞儀する。


「改めまして…私は結婚コンサルタントのネイトと申します。お二人の結婚式のため、アドバイスをすることになっています。」


「ネイトさんですね!お願いします。ここの式場を市役所の方にすすめていただいたんです。」


「そうですか!来ていただいて、とても嬉しいです。それではお話に入っていきますね。」


「はい。」


ネイトは質問する。


「予算はどれぐらいでしょうか?」


「予算は…三百万円ほどで…」


「はい!了解いたしました。それですと…一通りのことはできそうですね。」


「三十人弱ぐらい人を呼びたくて…大丈夫そうですかね?」


その後、二人は希望していることをすべてネイトに伝え、プランを繕ってもらった。


「人数的にも、予算的にもこれがいいかと…どうですかね?」


「ありがとう。まさに希望通りだ。」


とてもいいプランをもらった様だ。


「ありがとうございます!それでは先にドレスの試着などを…」


「わかりました…サヤ、行くぞ。」


「あ、それなんだけど…レドにはまだ見ないでほしい…結婚式の時にお初がいいな。」


「わかった。それじゃあネイトさんと待ってるから選んでこい。」


サヤがドレスの試着をしている間、ネイトとレドは談笑していた。


「どっちから告白したんです?」


「俺からです。二人とも仕事で会って意気投合して…」


「お母様方がドレスを選ぶのがだいたいなんですが…花嫁様だけでお選びで大丈夫ですか?」


「はい。彼女が選んだドレスが見たいんです。」


そんなこんなで一時間ほどたち…サヤが笑顔で帰ってきた。


「決まりました!即決すぎますかね…?」


「いえいえ!早い方ですと最初の試着で決められますから、普通だと思いますよ!」


二人は希望にあった結婚式をあげられそうだが…果たして?

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