エピソード39 結婚式

「そうそう。それでね…これからも一緒にいたい…って言ってくれたの!」


「サヤ!頼むからもうなにも言うな!本当に…頼む…」


「だってすっごく嬉しかったんだもん!シェアしたいの!」


「お前も隅に置けないやつだな!いいプロポーズだ!」




仕事帰り…


「あぁ…散々からかわれた…」


「うふふ…ごめんね。でも本当に嬉しくて…」


「…そうか。じゃ、婚姻届出しに行くか。」


「うん!レッツゴーだね!」


二人は市役所に向かった。中に入り、職員さんに声をかける。


「あの…婚姻届の提出って…」


「はい!受け付けてますよ。お預かりしますね。」


「いよいよ、夫婦になるんだね…!すごく嬉しい…」


「俺もだよ…愛してる…」


市役所でイチャイチャする二人をさしおいて、職員は婚姻届の提出手続きを終えた。


「届け出ました!お似合いのお二人ですね。結婚式はあげたんですか?」


「あげたいところなんだが…どこかオススメの場所あります?」


「あ、それなら私の友人がやっているここの結婚式場が…」


二人はオススメの結婚式場を教えてもらい、お礼を言って市役所を去った。


帰り道にて…


「そ、その!結婚式のことなんだけど…」


「どうかしたのか?」


「ううん。なんでもないんだけど…あげたいって話してなかったから…言われたら、あげたくなっちゃって…」


サヤの胸の内を聞き、レドも同感する。


「近いうちにあげような。俺たちはそこそこ蓄えもあるし…無理じゃない。」


「うん…!同じ部署のみんな呼ぼうね!ギャリーもお兄ちゃんも!」


「楽しみだな…」


二人は結婚式のことに関して色々と話し、後日きちんと専門家に聞いてみることにした。


「レドはどんな結婚式にしたい?」


しばらく考えた後にレドは口を開く。


「俺は…綺麗なドレスを着たサヤが見れれば十分だよ。サヤはどうなんだ?」


「私は…レドとラブラブなんだよってこと見せつけたい!」


「はは…俺も見せつけたい。」


冗談混じりで言ったサヤだったがレドはわりとマジらしい。


「お前モテるからさ…俺のってしっかりわからせたい…」


恥ずかしそうにレドが言った。サヤは思わず…


「レド、かわいい。今キスしたいんだけどいい?」


「え…ちょっ…急だ…って…」


不意打ちキスをレドにお見舞いする。


「…ん…満足…!ありが…」


今度はレドからサヤにキスをした。


「…不意打ちってズルいよな…?」


サヤは顔を真っ赤にして…


「ズルい…ときめいちゃう…!」


「だろ?」


家でもイチャイチャなお二人。結婚式を成功させることはできるのか…?

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