エピソード34 プロポーズ
レドの作戦が終わった後のこと…
「レド…ありがとう…私のために色んな人に話してくれたんだよね…大好き!」
そう言うと、レドの頬にキスをした。レドは顔を赤くして、
「ちょっ…皆の前だぞ!見せつけるならもうちょっと…」
今度はレドからサヤにキスした。サヤは頭が爆発し、へにゃりと座りこんでしまった。
「おやおや…溺愛してるとは聞いていたがここまでとはな!ハッハッハ!」
「ちょっと面貸せや…」
「お兄さん…?」
このあとギャリーとミヒャエルにしっかりボコられた…
この作戦が終わって一週間程たった日のこと…
(前より結婚願望が強くなった気がする…いつも浮かぶのはサヤのことばかり…もともとだがひどくなってる気が…)
レドは悩んでいた。どうしてもサヤと結婚したいと。そのまま言えばいいのだが言えないのがレドの不器用なところ……一方、サヤはというと…
(レド好き…もっとお互いで支えあっていきたいな…結婚したい…)
サヤも同様であった。しかしまだ早すぎるのではないか?レドに拒絶されるかもしれない…と考えていた。さっさと結婚しろという感じだが二人は相手の気持ちがわからない。
(誰かに相談しよう…そうだ…あいつなら…)
そう思い立ったレドはある人物に電話した。
「聞こえてるか?久しぶりだな…突然だが明日空いてるか?…そうか。じゃあ明日会おう。じゃあな。」
誰かと会う予定を入れ、サヤにもそのことを伝える。
「サヤ、明日友人と出かける。行っても大丈夫か?」
「うん、わかった。私も明日ギャリーの家に行く予定だったの。」
翌日…
「それじゃあ行ってくる。夕飯までには帰ってくるからな。」
「了解!楽しんできてね!」
レドを見送ったあと自分も家を出る。
レドは、ちょうど友人と合流したところだった。
「おう!久しぶりだな!急に呼び出してなんだ?」
フランクな感じで、レドに話しかける。
「その…実は…」
レドは事情を話した。
「は!?彼女できて結婚したい!?お前…おかしくなったのか…?」
「ふざけんなこの野郎。まともだよ…写真あるぞ。」
「待ってかわいくね?なんでお前みたいの選んだんだ…まさか無理やり…」
友人はドン引きしている。
「なんでお前はそういう思考になるんだよ…本当に彼女だ!」
「冗談だぜブラザー!結婚の相談ってことか?俺に任せろ!」
レドは友人と話しはじめた…
サヤはギャリーの家に着いたところ…
「来てくれてありがとー!サヤ大好き!」
いきなりの歓迎ハグにサヤは抱き返す。
「ううん。ごめんね、相談事あるからっていきなり…」
「いいのいいの!さ、入りな!」
「お邪魔しまーす…」
ギャリーの家へと入り、早速相談をする。
「あの…ギャリーは驚くと思うけど、私レドと結婚したくて…どう切り出したらいいかなあって思って…」
ギャリーはコーヒーを吹き出す。
「あ、あいつと結婚!?早すぎじゃ…」
「で、でもレドのこと本当に愛してるし…前回の件で確信したの…レドと一緒に生きたいって…」
少し考えた後、ギャリーは口を開いた。
「……そっか。なら一緒にいたいよね。どうやって言う?サプライズとか?」
「…え?いつものギャリーじゃないよ。どうしたの、なにかあった?」
あまりにもあっさり認めるので、サヤは混乱する。
「なにいってんの…あたしはあたしよ!ただ…あいつならサヤを幸せにできるだろうなって思ったの…それだけ。」
「ありがとう…ギャリー、大好き!」
サヤはギャリーに抱きつく。ギャリーは鼻血を出しながら言った。
「ヴッ…効いたわ…」
「それで…結婚のことなんだけど…いきなり言うのはあれかなって思うんだけと…」
「そんなことないと思うけど。あんたら超ラブラブなんだからあいつも意識してんじゃない?」
再度キッチンでコーヒーを煎れ、ソファーに戻る。
「そうかなぁ…なんか緊張しちゃって…」
「いいじゃない!帰ってきたら言っちゃえ!突然だけど、私結婚したいの…って!」
「それで大丈夫かな…うん…ギャリーを信じる!言ってみるね!」
サヤはレドにプロポーズすることを決意した。レドはというと…
「どうやってプロポーズしたらいいのか…」
「んなもん簡単だよ!指輪見せて、ずっと俺と一緒にいてほしい…って言えばいいんだよ!」
「でもいつも一緒にいるんだぞ?その言い方だと…」
「そうか…同棲してんだもんな…じゃあこんなのはどうだ?ゴニョゴニョ…」
レドに自分の案を囁く…
「!! それで行こう。ありがとう。やっぱお前は最高の友達だよ…」
「こっちこそ!プロポーズがんばれよ!」
お互いプロポーズすることを決意した…二人はプロポーズを成功させることができるのか?
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