エピソード3 ガスマスクの人物
「やっぱりおかしい…人がここまで液状になるなんて信じられない…」
「ああ、なんらかのウイルスとみて間違いなさそうだな。これが船内にウヨウヨいるって考えたらゾッとするぜ。」
「信じたくないけど、そうとみて間違いなさそう。」
二人は調査を終え、厨房を後にする。その先には二つの扉、片方は中を覗ける形のものだったが鍵がかかっていた。サヤは中を覗く。そこにはクライアと思わしき人物が倒れているのが見えた。
「クライア!?返事をして!」
返事は無い。
「駄目ね、気を失っている。鍵を探さないと……待っててね、クライア。」
二人はもう片方の扉へと向かう。が、突然廊下内にガスが充満し始めた。
「ぐっ、これは…催眠ガス…?口を塞がないと…」
二人は咳をしながら倒れこむ。そこへガスマスクを被った誰かが一人…
「サプライズはお気に召したかな?サヤ・クロガミ…」
「!? な…ぜ名前…を…」
そこで二人は倒れてしまった。薄れゆく意識のなか、どこかに運ばれていることを認識した…
……………………
砂嵐の音、薄暗い部屋。そこでサヤは目を覚ました…
「くそっ油断した…もう少し早く口を塞いでいればキックの一つや二つ決められたのに…」
そういう問題ではない気がするが、サヤは部屋を探索する。
「この構造からするに客室って感じかな?同じような部屋にラグナも閉じ込められていると考えてよさそう。武器は…まぁ、奪われてるよね。こっちは浴室か…うっ、酷い匂い…バスタブの液体から…?」
液体を抜いてみるとそこには部屋の鍵があった。
「この部屋の鍵だと思いたい。入り口に向かおう…」
入り口に向かおうとした、がクローゼットからさっきの怪物が飛び出した。
「あら、奇遇ね。ちょうど気がたっていたの…よ!」
まず顔面にストレート。それから腹に蹴り、倒れたしまいに急所にエルボーを決めた。
「私を襲おうとするからこうなった。相手が悪かったね。」
動かなくなった怪物をよそに、サヤは部屋の鍵を開けた………
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