第2話 作戦会議という名の試行錯誤
考察
どうすれば同接者が増えて収益化が図れるのか
答えは至極簡単
バズればいいのだ!
・・・でもねえ
毎朝の日課のダンジョン散歩を終え、本日の視聴者数を見ると、ふふふと笑みをこぼす。なんだかんだで見てもらえて嬉しいらしい。
「あー今日は3人も見に来てくれてたんだ。ほんと奇特な人たちに感謝だよね」
そう独り言を言いながら登校の準備をしてく。
白のセーラー服に膝丈のスカート。
少しツリ目の顔。
ポニーテールが揺れている。
「うん、今日もかわいい!」
自分で言うのも何だけど私は結構かわいいと思う。
いやそこ目をそらさないでよ ねえ?
高校入学してから告られたこと二桁行ったし、なんなら私の取り合いで流血騒ぎも起きたんだから。
「そこ盛すぎ。」
教室につくと私もてるよねとふふと呟いたところを前の席の子に突っ込まれた。
え、もててるよね?
彼女は大きくため息をつくと、ダメ出しをした。 え、だめ?
「恋愛的に持ててるんじゃないでしょ。空手部の部長が柔道部の部長とあんたの勧誘の件でヒートアップして殴り合った挙げ句鼻血出しただけ」
いや取り合いと言ってよ あ、そうだ
「勧誘に来たイケメン生徒会長とメガネ生活指導委員長がわたしを取り合って失神騒ぎ起こしたよね!」
「はい、あんたがラノベ読んでいるところしつこく話しかけてきた二人を
じゃまだって、教室の隅までぶん投げた事ね」
うん、よく覚えてるねあなた。
私のことが好きすぎない?
ごほんと咳払いした彼女の耳がほんのり赤くなっている。
「あんた見かけだけはおしとやかだから。まあ学年で一番のイケメンと言われてるサッカー部の部長とバスケ部長が教室まで来て告白したことは認めてあげる。」
え 上から目線?
「いやーあいつら顔だけだし」
吹き出す彼女を見ながら私もへへへっと笑い出す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。