第30話 天敵? ④

「……………………ビッチさんよ〜、」


「結良だって言ってるでしょ!」


「……………………結良さんよ〜、ビッチで無いなら、少しだけ付き合ってもらおうか。」


「……………………ここで着いていったら、ビッチの証明みたいじゃないのよっ!チャラ男さん?」


うるせえヤツだな。


「正雄だって言ってるだろ!親友が、初めて会う人と待ち合わせしてるんだ。無事会えたかどうか確認するだけだから少し付き合え。その後で、少し話がしたい。」


俺はそんな軽い男じゃねえぞっ!


「……………………待ち合わせ場所はどこかしら?時間は?私も従姉妹が初めて会う人と待ち合わせしてるから、その後なら良いわよ?」


「10時に、水族館入口前だ。」


「ほんと、チャラ男さんはお誘い方がお上手だこと。」


「正雄だって言ってるだろうが、ビッチさんよ!」


「結良よっ!」


本当に、ムカつくヤツだな。


「っ、グタグタ言ってないで、もう時間だから着いて来いっ!」


右手で無理矢理『結良』の左手を取った瞬間に、『衝撃』が、走った。

思わず、握った手を、見つめてしまった後、ふと見上げると、また目が合って、固まってしまった。



※※※※※※※※※※



「……………………ビッチさんよ〜、」


「結良だって言ってるでしょ!」


ほんっとに、ムカつくわねっ。


「……………………結良さんよ〜、ビッチで無いなら、少しだけ付き合ってもらおうか。」


「……………………ここで着いていったら、ビッチの証明みたいじゃないのよっ!チャラ男さん?」


私はそんな軽い女じゃ無いわよっ!


「正雄だって言ってるだろ!親友が、初めて会う人と待ち合わせしてるんだ。無事会えたかどうか確認するだけだから少し付き合え。その後で、少し話がしたい。」


ホントの話かしら、怪しいわね。


「……………………待ち合わせ場所はどこかしら?時間は?私も従姉妹が初めて会う人と待ち合わせしてるから、その後なら良いわよ?」


「10時に、水族館入口前だ。」


誘い慣れてるわね。ヤッパリ、チャラ男だわね。


「ほんと、チャラ男さんはお誘い方がお上手だこと。」


「正雄だって言ってるだろうが、ビッチさんよ!」


「結良よっ!」


「っ、グタグタ言ってないで、もう時間だから着いて来いっ!」


右手で無理矢理『正雄』から左手を取られた瞬間に、『電撃』が、走った。

思わず、握られた手を、見つめてしまった後、ふと見上げると、また目が合って、固まってしまった。

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