第29話 天敵? ③

トイレに立とうとして、店内に無いのに気がついて砥部に声を掛けようとしたものの、あいつは自分の世界に入っていたようで邪魔したくなかったので、黙って席を立った。


モール入口のトイレが使えるので、用事が済んだ出口で、気配を感じてしまった。


ヤバいかもしれないっ!

左右を見渡して、よしっ、大丈夫だっ!

……………………ゆっくりと振り返って立ち去ろうとした、その先に……………………


アイツが、居たっ!

なんで、こんな日に……………………

ゆっくりと、後退り、立ち去ろうとした矢先に、目が、合って、しまった。

今日は、至近距離で接触なので、隙を見せると殺られるかもしれない恐怖が湧き上がってくる。

落ち着けっ、先ずは話し合いをっ!

深く息を吐いた所で、ビッチが先に口をひらいた。


「ねえ、チャラ男さん?」


「俺はチャラ男じゃねえ、正雄だ、ビッチさんよ?」


「誰がビッチよっ、結良よっ!」


「結良さん、何故いつも睨んでくるんだよっ?」


「……………………目付きが悪いのは、お互い様だと思うけど?睨んでるつもりは無いわよ。」


……………………コイツ、見掛けよりも、思ったよりも、まともかも?



※※※※※※※※※※



トイレに立とうとして、店内に無いのに気がついて由紀に声を掛けようとしたものの、彼女は自分の世界に入っていたようで邪魔したくなかったので、黙って席を立った。


モール入口のトイレが使えるので、用事が済んだ出口で、気配を感じてしまった。


ヤバいかもしれないわっ!

左右を見渡して、よしっ、大丈夫よっ!

……………………ゆっくりと振り返って立ち去ろうとした、その先に……………………


アイツが、居たっ!

なんで、こんな日に……………………

ゆっくりと、後退り、立ち去ろうとした矢先に、目が、合って、しまった。

今日は、至近距離で接触なので、隙を見せると犯されるかもしれない恐怖が湧き上がってくる。

落ち着いてっ、先ずは話し合いをっ!

深く息を吐いて、私から話しかけた。


「ねえ、チャラ男さん?」


「俺はチャラ男じゃねえ、正雄だ、ビッチさんよ?」


「誰がビッチよっ、結良よっ!」


「結良さん、何故いつも睨んでくるんだよっ?」


「……………………目付きが悪いのは、お互い様だと思うけど?睨んでるつもりは無いわよ。」


……………………コイツ、見掛けよりも、思ったよりも、まともかも?

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