第28話 すぐ帰るからさ〜?
「なんでお前が着いてくるんだよっ!」
「まあまあ、俺はお前が『ユーちゃん』に会えたらすぐ帰るからさ〜?」
朝9時過ぎ。新電波塔タワー下のコーヒースタンドでコーヒーを啜る桜井正雄と僕。
駅で待ち伏せされて、ついて来られて、ため息が止まらない。
「はぁ〜、大事な話をする為に会うんだから口出しするんじゃないぞ!」
「わかってるよ〜、見守り?付き添い?保護者かな?」
「仕事はどうしたんだよ!」
「有休!初めて病欠以外で使ったぞ?」
「………………………、計画的犯行だな。」
「衝動的な行動ですっ!」
「……………………お前はただでさえ目立つんだから、離れて着いて来るんだぞ。」
「わかってるよ〜。」
はぁ、ほんっとに、もう、あきれるっ。
でも、ホッとしている自分がいる。
一人だったら、状況に耐えられなかったかもしれない。
間違いなく、挙動不審になっていて通報レベルな自信がある!
コーヒー飲み干して、あと三十分。そろそろ行くか〜。
っと、あれ?桜井か消えた?
あいつ、保護者などとふざけた事言っておいて何を考えてるんだ!
まあユーちゃんに会いたいなら、時間になったら待ち合わせ場所に来るだろう。
※※※※※※※※※※
「なんであなたが着いてくるのよっ!」
「まあまあ、私はあんたが『トーさん』に会えたらすぐ帰るからさ〜?」
朝9時過ぎ。新電波塔タワー駅横のコーヒースタンドでコーヒーを啜る佐柄結良と私。
駅で待ち伏せされて、ついて来られて、ため息が止まらない。
「はぁ〜、大事な話をする為に会うんだから口出ししないでね!」
「わかってるわよ〜、見守り?付き添い?保護者かな?」
「仕事はどうしたのよ!」
「有休!初めて病欠以外で使ったわよ?」
「…………………………、計画的犯行ね。」
「衝動的な行動だわっ!」
「……………………あなたはただでさえ目立つんだから、離れて着いて来るのよっ!」
「わかってるわよ〜。」
はぁ、ほんっとに、もう、あきれるわっ。
でも、ホッとしている自分がいる。
一人だったら、状況に耐えられなかったかもしれない。
間違いなく、挙動不審になっていて通報レベルな自信があるわ!
コーヒー飲み干して、あと三十分。そろそろ行きましょうか。
っと、あれ?結良が消えた?
あの子、保護者などとふざけた事言っておいて何を考えてるのよっ!
まあトーさんに会いたいなら、時間になったら待ち合わせ場所に来るでしょう。
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