第17話 お見合い ④
「………………………………はぁ、初さん、ウエイターさん呼んで、テーブル分けてもらえますか?こうなると、父はもう止まりませんので。」
「………………………………承知しました。」
「あと、テーブル分けた後は、父母の方へ付いてもらってほしいのですが、お願いできますか?あの通り、父は誰も付いていないと暴走しますので?まあ、付いていてもあんな感じですけど。」
「私からも、お願いします。母も、ああなると、もう止まりません。」
「………………………………はぁ、あっ、失礼しました、ため息などを。」
「いえ、あれを間近で見れば、当然かと?」
僕達を放置して、見つめ合う、『父と母』。
もう、いい大人なんだから、自分たちで『始末を付けて』もらいましょう。
さすが、一流のレストランは突発時の対応が違いますね。結構混雑してきた店内を、他のお客様に悟られないようにテーブルセッティングしていきます。
僕達のいる席はかなり空間に余裕があったので、会話がかろうじて聞こえない位離れた所に父母を『分けて』もらえた。
「ったく、誰のお見合いなんだか?」
「そうですね、誰のお見合いなんですかねぇ?」
「では、こちらも、改めて始めますか?由紀さんは、お酒はいけますか?」
「はい、大好きです。」
「ワインは如何ですか?」
「母が詳しいので付き合わされてますから、大丈夫です。」
「アルコール無しの予定でしたが、少し飲まないとやってられない雰囲気なので、先に注文入れますね。」
「私も同感です。お任せします。」
ウエイターさんを呼んで、赤白それぞれフルボトルお任せで頼んで、食事もすぐにとお願いした。
すぐに届いた赤ワインをテイスティングして、
「では、乾杯して、始めましょうか!」
「はい、お願いします。」
「では、『『乾杯っ!!』』」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます