第6話 業務連絡 ②
『トーさん、おはよ〜!』
「ユーちゃん、早いね〜?」
今日も、トークルームにログインすると瞬時に挨拶が返ってくる。
『ラーちゃんも、おはよ〜!』
『トーさん、ユーちゃん、おはようございます。トーさんは、ホントに久しぶりですねっ?』
「そだね〜、仕事で缶詰になってたからね〜。お国を守るお仕事は、辛いのよっ。」
『ところで、昨日の「投稿」、拝見しました。あのまま、書籍化前提で進めてもよろしいでしょうか?』
えっ、まぢで?
「ラーちゃん?缶詰になってた時に書き殴ったやつですよ!推敲もしてませんよ?」
『冗談です。まだ、触りしか読んでませんよ?』
ガックシ……………………
『冗談はさておき、増刷、決定しました。トーさん、おめでとうございます!』
「冗談、では、無さそうですね?」
『ラーちゃん?いつからリアル店舗に並びますか?』
『ん〜、明日位だと思いますけど?』
「ふふふふふ、うっ、嬉しいっ!」
デビュー作、初版から増刷まで、ちょうど半年か〜?
『トーさん、おめでとーーーっ』
『トーさん、新作、直しを出しておきますので、共有ファイルにアップしておいてくださいねっ。デビュー作は、直しと添削だけで2ヶ月掛かったんですからねっ』
「りょ、ユーちゃん、カバー絵候補なんだけど、2番と5番をカラーで仕上げておいてもらえますか?」
『すぐに掛かりますっ!』
「あれ?ユーちゃんは10日間のお休みだよね?」
『そういうトーさんもだよね?』
「これは、『仕事』じゃぁ無いからさっ!」
『右に同じ?』
『貴方達、いつも楽しそうだわよねっ!』
『楽しいっ!』
「左に同じ?」
『じゃ、トーさん、データのアップ、忘れないでねっ!』
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