哲学的対話から始まる、自分探しの物語。

哲学的なテーマを扱っているにもかかわらず、登場人物の感情が伝わってくる作品だと思いました。 エドモンドと先生の対話は、読者にも自分の生き方や価値観を問い直すきっかけになると感じました。

また、ふたりの関係が薄っぺらな恋愛ではなく、自己探求の手段であるという設定は斬新で興味深いものでした。一方では、ほとんど地の文がないというスタイルも初めて拝見しました。これで、世界観をしっかりと描き切ってしまうのが、すごいところです。 ありがとうございました。