続『地球生命体の証拠』 下


 異世界人は、なんと、地球近傍の太陽系から、まだ生命の居ない、地球に良く似た星を探しだし、こちらの太陽系にワープさせたのである。


 さらに、太陽に、若返り剤や鎮静剤などの処方をして、多少、新地球にお化粧を施したうえで、新しい生命誕生に都合の良いように、うまく、バランスを調整し、かの地球の幽霊に提供した。


 『わあ! すごいれす。ありがとう。ここに住みます。』


 『良かったね。』


 バナナ博士と、スイカ博士は、そう言って、太陽系を去っていった。



 この地球こそ、我らが故郷である。


 その、元地球の悪霊さんは、神様と言われることもなく、今も地球に、静かに住み続けて、我々の行いを、楽しく眺めているのであります。


 つまり、悪霊であることに、違いはない。


 古い地球の殻は、宇宙空間に投げ出され、いまは、宇宙の孤児としてさ迷っているのだ。


 当然、地球の殻は、新地球に、深い恨みを、抱いていたのであった………


 そうして、ついに、新しい地球に向けて、軌道を修正することに成功したのである。



       🌏️



       おわり


 

 

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続『地球生命体の証拠』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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