第6話 『ジラあらわる』 その6
フランスの新発見の洞窟では、画期的な発見があった。
そこでは、ホモサピエンスと、ネアンデルタール人が共同生活していた証拠がでてきたのだ。
しかも、そこは、驚くべき、複合遺跡みたいだった。
青ジソかな子は、大学院生だった。
単身、フランスに乗り込んでいたのである。
いま、地味な、発掘作業の手伝いをしていた。
すると、上司の、ジャベールさんがやってきて言った。
かれは、日本育ちである。
『にほん、大変みたいだな。ジラという謎の生命体が、東京をまるごと乗っ取りしたみたいだ。しかも、地球全体のコンピューターシステムがダウンした。ジラの仕業らしいよ。国際連合体本部は、にほん、と、南極はジラの直轄にし、それ以外は、ジラの優越を認めて、軍事力を除き、自治を認めると、ジラから認められたみたいだ。軍事力は、すべて、停止だと。ま、悪いことじゃないかもな。戦争は止まるかも。しかし、通信が輻輳していてね、なかなか、わからないんだ。』
『それって、占領された? わけですか?』
『認めなければ、地球はすぐに終わりだとさ。』
『なさけない。』
『まね。で、もね。あらゆる、地球の兵器は使用不能らしい。東京には、まったく別の何かが居座ったらしいが、正体がわからないとさ。心配だね。きみんち、東京だよね。』
『はい。たしかに、通信が止まってます。 プルクォア? ヴァス? ファイ? なんで? なんやねん? いかなことか? いわく、ふかかい。』
『わからん。』
『飛行機は?』
『飛ばないとさ。電車もだめ。自動車も、いまのとこ、だめ。我々も帰れないずら。ジラの許可待ちみたいだな。』
そこに、レオノーラがやってきた。
イギリス生まれフランス育ち、ドイツ住まい、である。
やや、飛んでいる人だ。
『せんせ、新しい地層がでた。へんなものも、出たよ。』
『へんなもの?』
『うん。まあ、見にきて。』
🥼セイフク
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