日記
カメペンギン
第1話 20231028 秋の永夜に飽きたれば
何から書くかなどと考える前に書くとどうなるのか、が気になり書いてみる。
私の現状はうだつが上がらない、何もしたくない、寝てるのも飽きた。というところで前々から書いていた物を、死ぬ前に形にしたいと思っていた事を書いてから自然の成り行きに任せよう。ということで書いてみる。いわば、物語でも書いてみるかというでも作家である。当然のように書きたいものなどない。
私は作家である、書きたいことはまだない。この文にしたって下書きすら無い。思うがままにというところである。
フリックで小説なんか書けるかと思っていたが、案外書けそうである。実際、さほどタイピングが上手いわけでもない。机に何時間も向かい、資料と睨めっこしながら、繊細な数珠の言葉を紡ぐなんて芸当は私には無理難題なのである。
できない事をできるようにすることばかりやっていた。私は克服という言葉が好きだ。あと、抵抗という言葉も好きだ。克服と抵抗。それが今までの私の生きるということだった。
いや、妥協と成り行きだろうと心の何処かで声がする。実際にはどちらなのだろうか。どちらであっても、私には、私のこれからには意味もなく、ただ虚しいことである。
今までの私が何をしてきたなんて読者には関係ないだろう。私自身も私に興味がない。されば、読者にはもっと興味がないだろう。ここでいう読者とは誰なのか?それは私である。作者兼読者である。読者兼作者かもしれない。今の敵は退屈なのである。この敵を倒すことができるのか。敵なんて倒すことより、どうやって倒すかを考えてる時が一番楽しいもので、実行は面倒くさいし倒せてしまったとしたら罪悪感が残るし、倒せなければ悔しいので実行するとろくなことにならない。
なら、何もしないでいいじゃないですかということになる。その通りだ。なにもしないで寝てればいい。そんな簡単なことはない。どうせ、どうせから始まる恨み辛みはまたの機会にしよう。そう、とにかく寝てればいいのだ。しかし、そうもできない。敵が悪すぎる。こいつは安眠すら邪魔をする。私の心に灰色の靄をかけるように、全てを曇らせる。そして、気がついたら、ぼーっとして退屈だをくり返す廃人になってしまう。もしくは、くだらないことをさも素晴らしいことのように語る俳人になってしまう。後者のほうが迷惑だし恥ずかしい。なので、私はこの敵をやっつけに行くことになったのである。
日記 カメペンギン @kamepengin7
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