第15話 達成
「美空! ちょっとこっち来い!」
呼ぶと、渋々といった表情でこちらの部屋へ来た。
因みに、ここ最近(具体的には彩先輩を紹介したあたりから)、2人はほぼ四六時中一緒にいる。お風呂でさえもだ! 紹介してよかった。
「なんと、なんと!」
「いいから早くして。」
最近娘が非常に冷たい。これも彩先輩のおかげ(?)なのだろうか…
「金が…集まったぞ!」
「!?」
そう。俺はあの量の金を集めることに(稼ぐこと)成功したのだった。これも会社の給料が良いのと、俺の頑張りのおかげ。
過労死か餓死、どっちがいいのか真剣に悩んだが、そんなのも今となっては笑い話!
「…いや~。ありがたやありがたや。それじゃあお金頂戴!」
「よし! 授けよう…と言いたいとこだが…取り敢えずどこにどの金が使われるかを相談しよう。」
「ふむふむ…いくらあるの?」
「えっとな、こいつらが婚約指輪用。そしてこっちが結婚指輪用。残りがその他の小さい出費だとか、デート代だ。」
「ほおほお。やった! これで念願の…」
「ふっ、ああ。お前らの結婚だ…と言いたいとこだが、法律的には結婚させない…というかできない。そして、俺もあいつと離婚とかはしない。」
「…ん? 法律的にできないのは分かったけど…なんで離婚しないの?」
「ズバリ…面倒だから。」
「えー。まぁいいけど…」
「ま、あとは任せるわ。婚約指輪はお前が決めるとして、結婚指輪はプロポーズが成功してからあいつと相談しな。無論あいつが断るとは思えんがな。」
「ありがとー!」
「俺はもう寝る。これに関してとやかく言える立場じゃないんでね。」
俺は、自分の左手の薬指にある銀色のソレを外し、ベットで寝た。
~あとがき的なもの~
どうも、おはこんばんにちは相対音感です!
いや~、そろそろ終わりですかね。
毎日毎日、眠気に耐えながらパソコンとにらめっこしていた甲斐があるってもんですね。(こういうのは完結してからいうのかな)
それでは! 次回最終回でお会いしましょう! 終わり‼
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