第4話 お財布
今日は給料日の次の日!
懐がめちゃくちゃ暖かく、財布を眺めているだけで幸せになれる。ヤッタね!
あの二人のせいでストレスが酷いからな。これで一人の時間g
「お父さん! お金ちょうだい‼ ほんとにお願い‼」
……ははっ。こいつは何を言っているんだ? “貸して”じゃなくて“頂戴”?
「…一旦だ、一旦理由を訊こう。なんでそんな金が欲しい?」
「えぇーっとね? あたしたちが付き合って3日ぐらいたった後、デートをね? したの。」
「ほう?」
「で、そのデートがね? 少し(?)大人な内容だったの…」
「“大人”? それはどういう意味だ?」
大人な内容って言っても具体的なのはわからんな。
「その~ あの~ ……お金めっちゃ使いました! すいません!」
「ま、まぁ? お前のお金なんだし? ここまではいい。というか、ゴージャスな内容だったとしても、そんなに使うのか?」
玲羅と真剣な付き合いしたこと無いから、当然デートで使う金の量なんて分かったもんじゃない。
「あたしがエスコートしていたら、いつの間にかないなってた。てへぺろ」
「美空がエスコートしたのか。なるほどな、そういえばベッドの上でもそう見えたな。」
「いや、そうじゃなくって。まぁ、あってるんだけど! で、明後日またデートに行くんだけど、これもエスコートしたいの!」
「んで、どれくらい欲しいんだ?」
「え? そうだなぁ… 3万ぐらい?」
………マジかぁ…… デートってそんなに掛かるのかぁ…
「はぁ…… いいぞ。これでいいんだろ。」
そういい俺は財布から諭吉を3人取って渡した。
「ほんとにいいの?」
「ただし、条件がある。その金を、二人が幸せになるためだけに使うならいい。」
「言われなくたって! ありがとう! お父さん!」
デートをするためのお金って、こんなに掛かるんだなぁ…… 家計がどんどん火の車になっていくのを実感する。
一人で悲しくなったいると、スマホが鳴った。
相手は……玲羅か。
えぇーと?
『お金頂戴 娘に奢られる母はダサいから あなた、私たちの家計回している大黒柱だし、色々工面してるでしょう?』
『大丈夫。お前はもう、美空にエスコートというか、引っ張ってもらう役目になってる。』
『えぇー?』
~あとがき的なもの~
最近は肩こりが酷い…… あっ どうも、おはこんばんにちは。相対音感です!
肩こりが酷すぎるもんで、孫の手かなんか買おうか悩んでいる今日この頃。
今回は一家の大黒柱、幹隆のお財布事情でした。
ストレスで禿げないよう、念でも送ってあげようかと思いましたが、百合のすぐそばにいるので大丈夫そうですね!
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