第3話 会議 その2

 ——本当にこれからどうしよう。


 美空みくは学校に行ったし、玲羅れいらはパート?なんかその辺の仕事に行ったから、今家には俺一人。


 あの二人め…… 登校と出勤が同じタイミングだからって手をつなぎながら行くか? 普通に。しかも恋人つなぎ!


 近所の人に見られたらどうする? というか、どうなるんだ? 非難されるのか? 笑わられるのか? 俺はどうなる? 事例がないからわっかんねぇ!


 まぁ、目の保養だったから良しとするけど!()


 離婚したり、慰謝料を請求したりは面倒だからしないつもりだが、このまま放っておくのもどうなんだ?


 あいつらが結婚するのを手助けしたらいいのか? それともだた見守るだけでいいのか?


 ああ! もう! 分からないづくし!


 というかなんで嫁の浮気でこんなに真剣に悩んでいるんだ? 俺。馬鹿じゃあねぇの。


 いいや。取り敢えず百合小説でも読んで心落ち着かせよう。





 最初に美空が帰ってきた。


「美空。聞き忘れていたことがあったんだが。いいか?」


「なあに? お父さん。」


「先に“そういう関係になろう”と言い出したのは、どっちだ?」


「あ~ あたしだよ。もう普通の告白と同じ感じの会話だったよ。けど、嬉しかったなぁ。“私も大好きだったんだよ”って言われたときは。」


「ふ~ん。というか、包み隠さず言ってっけど、罪悪感とかそういうのはないのか?」


「いや、お父さんの反応見る限りそんなにショック受けている訳でもなさそうだし? お金も取られたりしなさそうだし?」


「なるほどな。」


 父親への愛…… そなたは何処へ行ってしまったのか。





~あとがき的なもの~

 は~い!おはこんばんにちは!相対音感です!

 娘の幹隆みきたかへの愛が一切感じ取れない、そんな内容でしたね。

 まぁその分玲羅のことは世界一愛しているんでしょうね。

 幹隆も幹隆で、姫男子でありながら百合を間近で見られるだなんて、羨ましいったらありゃしない!

 私もこういう感じで百合をリアルで感じたい……!

 どうですかね。あります? 百合を間近で見られていたっていう経験。あったら自慢できますよ!

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