詩 『刹那の祈り』

一乗寺 遥

刹那の祈り

桜の蕾と我が命

色付き膨らむその前で

我が手は枝の如く


息の緒に重ねて祈るは

ただ一つ

春雷よ来るな風よ静まれ


今際のきわの山桜

伴に花霞を見るまでは


ただそれだけでいい


終わり

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詩 『刹那の祈り』 一乗寺 遥 @yoichijoji56

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