第33話 物持ちの良さ

 こんにちは、magasです。


 自分で言うのもなんですが、私は結構物持ちは良い方じゃないかなって思ってます。

 ずっと使い続けているものに愛着を持ちやすいというか。


 毎日仕事に着けていっている腕時計は、たしか高校生ぐらいの時に親戚から頂いたもので、さすがに電池の持ちが悪くなってきたので時計屋さんにお願いしてオーバーホールしてもらってまだ使っています。


 モノはいつか壊れるもの。

 そして、壊れる時は唐突で、一瞬だったりします。


 もう何年も使い続けていたご飯茶碗。

 高級品でもなく一点モノでもなく、どこにでも売ってある安物の茶碗。

 その茶碗が先日、食事のあとに洗い物をしている時に突然真っ二つに割れてしまいました。

 落としたわけでもなく、無理な力を加えたわけでもなく、普通に洗っている手の中で唐突に、二つに分かれてしまったのです。

 そういえば最近、いつの間にか茶碗の一部が少し欠けてしまっていたのは気になってはいました。そのまま普通に使い続けていましたが、どうやらその欠けた部分が起点となって一気に割れてしまったようです。

 別れを告げるかのごとく、私の手の中で静かに最期の時を迎えたその茶碗を見て、ああ、天寿を全うしたんだな、と思いました。

 今までありがとう、と感謝を込めながら、そっと亡骸を紙に包みました。


 たかだか茶碗一つに大げさでしょうか。

 でも私は昔から、自分の持ち物に関して人一倍思い入れを持ちやすいタイプのようです。とっくに壊れてしまったのに捨てずに置いてある初代のガラケーとかね。

 道具類に限らず消耗品についても、同じメーカーのものをずっと使い続けたりします。なんとなく、それ以外を買う気になれないんですよね。



 皆様は、何年もずっと使い続けているものはありますか?

 ちなみに私は、前出の初代ガラケーを9年半も使っていました(笑)

 文字通り電源が入らなくなるまで使い倒しましたね。電池パックを買い替えたり、基板交換をしてもらったりしながら。チャリに乗ってる時に地面に落としたり、水に落としてしまったりしても無事だった、頑丈だったクリムゾンレッドのアイツ。

 今のスマホじゃ、そうはいきませんよね。

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