第10話 シオンタウンのBGMとか昔怖かったよね

 こんにちは、magasです。


 もう十月も半ばですね。

 だというのに、昼間の気温は未だ24℃くらいあって、上着を着ると暑く感じます。うちのお店でも未だに飲み物やジュースがよく売れます。


 そんな、なかなか秋めいてこない昨今ですが、今回はちょっとひんやりするお話などいかがでしょうか。そう、怪談とか。




 これは、私が小学生の頃、姉から聞いた話です。


 姉いわく、この話を人から聞くと、それから毎晩『よだそう』という僧侶が寝床にやってくるようになるんだそうです。


 その僧侶は夜寝ている時に、遠くからチリン・・・チリン・・・と鈴の音を鳴らしながら近づいてきて、最後には命を取られてしまうのだそう。


 それを回避するためには、枕元に甘いものを一つ置いておくと良いのだとか。




 ずいぶん昔のことなのでディテールは忘れましたが、だいたいこのようなお話だったと思います。

 これを聞いた私、当時はたいへん純朴なピュアボーイだったので、震え上がりながらちょうど持っていた甘いお菓子を枕元に置いて布団に入りました。

 そして、鈴の音が聞こえてこないか怯えていたとき、ふとあることに気が付いたのです。


 ・・・賢明な読者諸兄ならもうお気づきでしょう。

 

 ・・・『よだそう』を逆から読むと。






 はい。というわけで、姉が私をからかうためにどこかから仕入れてきたネタなのでしょう。

 ちなみに、試しに『よだそう 怖い話』で検索かけてみたら、全然違うお話がいくつか見つかりましたが、オチは同じのようでした。

 枕元に甘いものを置くといい、というのは、今から思えば私がガチで怖がったらいけないから、もしくは私がオチに気づかなかった時のために、救済措置として言ってくれたんじゃないかなぁ、なんて思ったりします。


 まだインターネットが無かった頃には、こんな感じで誰が言い出したか分からない怖い話や都市伝説の類が巷に溢れていましたよね。

 冷めた大人になってしまった今ではそういったものはもはや信じなくなってしまいましたが、そんな私にも純粋だった時代があった、というお話でした。




 では、今回はちょっと短いですがこのへんで。

 読者の皆様も、こんな怖い話を聞いた、とか、こんな怖い経験をしたよ、というものがあったら教えてください。

 ない人は好きなゴーストポケモンでも書いていってください。私はゲンガーです。

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