第13話 放射能



▼20XX年11月16日 アメリカ海洋大気庁、海洋漁業局



トゥルルルル――


表示された番号をちらっと見て、それがオリビア女史からのものであることを確認した局長のロバートは受話器をとった。


「Hi、リビア。朝早くから、何か進展でもあったか?」


『Hi、ボブ。ええ。おそらく大きな動きになるわ』


電話の向こうのオリビアの声が弾んでいるのが分かる。これは凶兆ではない。


「何があったんだ?」


『南大西洋のモニタリングに変化があったの』


「南大西洋?」


今月上旬に開催された国連総会での決議により、各国の植物に関する研究者が中心となり、研究機関を通して、藻類及び植物のアルカロイド生成についてのモニタリング、およびデータのリアルタイムでの共有が実施されていた。


海洋漁業局には、世界7つの海(北太平洋、南太平洋、北大西洋、南大西洋、インド洋、北極海、南極海)に設けられた約300か所で実施されている、藻類のサンプル検査結果が、1日2回入ってきていた。


『そう。ちょうどケープタウンの西側の海域のラン藻が、昨日からアルカロイド生成を行わなくなっていたわ』


「ちょ、ちょっと待ってくれ!」


あまりの予想だにしていない報告にロバートは、思わず立ち上がっていた。局長室の入り口横でパソコンを操作していた局員が何事かと視線を向ける。


「それは、新種アルカロイドの生成が行われていた海域での話でいいんだな?」


『もちろん』


オリビアは、ロバートの懸念がもっともだと思っていた。なぜなら、この報告を受けた時、自分も同じように確認したからだ。


『一昨日までのモニタリングでは、採取したサンプル数の99%のラン藻から新種アルカロイドが検出されていたわ。それが昨日は6%に激減していたの』


オリビアの言葉に、ロバートは考え込んだ。


「リビア、君はどう考える?この現象が、単なるバグなのか、それとも恒久的な変化なのか……どちらだろう?」


『結論を出すには、早すぎるわね。ちなみに確認したところ、他のモニタリングで5%以上の変動がみられるところはないわ』


モニタリングは、該当海域の水深の深さを変えた10か所から採取した海水で行っている。北極海と南極海を除いたほとんどの地域で新種アルカロイドの生成率は95%から99%の範囲に収まっていた。そして、世界中の海でモニタリングを開始後、10日以上が経過しているが、その数値に変動はなかった。


「そうか……ところで、原因は何か掴めているのか?」


『たぶんだけれど、放射性物質が関わっているのかも』


「放射性物質?」


ロバートは、眉をひそめた。


「あの海域に放射性物質があるのか?」


『今月の初めに、東アフリカの広範囲で暴動が起きたのは覚えている?』


「ああ。もちろん」


確か、食糧を買い占めていた商社の倉庫が襲撃されたことから始まった暴動は、東アフリカから南アフリカに広がり、暴動が鎮圧されたのはつい先日だ。押さえつけられていた黒人の怒りはとてつもなく大きなものだった。暴動による死者は10万人を越え、事実上の内戦状態に突入した国もある。現在、北アフリカを除き、アフリカ大陸のほとんどの国で戒厳令が発令中だ。


『その暴動の中で、南アフリカ共和国のケープタウン近郊にある原子力発電所が襲撃されたの。すぐに鎮圧されて被害はない、とのことだったけれど……』


「けれど?……ということは、何かあったんだな」


イスラム国のテロ組織が原子力発電所を襲撃、軍に制圧されたのはニュースで見た覚えがある。ドローンでの爆弾攻撃を受けたが、原子炉に目立った被害は確認されなかったはずだが……


『ええ。まだ公表はされていなのだけれど、冷却関係のパイプに小さなひびが入って、そこから汚染水が海水に漏れ出していたことが確認されたわ。ホワイトハウス経由の情報よ。ほんとにわずかな量だから、排水口での監視にもすぐには引っかからなかったし、環境負荷も大きくはないみたい』


なるほど。低濃度の汚染水が漏れたことで藻類が影響を受けた、ということか……


「ちょっと、待ってくれ。放射線の実験は、何度も行ったはずだが……」


そう。藻類に対して、さまざまな薬品や気候変化の条件を負荷として与えることで、新種アルカロイドの生成に影響を与えられないかは、今も続けられている。その中には放射線もあったはずだ。アルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線など、一通りの放射線を当てたが、変化はなかったと記憶している。


もしかすると放射線の量に関係がある可能性はあるが、そもそも強い放射線を当てると藻類自体が死ぬことになる。


『そうね。おそらく放射線は関係ないと思う。汚染水に含まれていた放射性物質が海水中に拡散すれば、濃度はごくわずなかものになるし、その程度の放射線量が影響しているなら、今までの実験で結果が出ているはずだわ』


「じゃあ……」


『推測なのだけれど、関係しているのは放射線ではなく、放射性物質の方じゃないかしら?』


放射線を放出する物質が放射性物質、そして放射線を放出する能力が放射能だ。スピーカーで例えると、スピーカーが放射性物質で、スピーカーから出る音が放射線、そしてスピーカーから音を出す能力が放射能だ。音量放射性物質の量を調節することで放射能の能力は変化することになる。


「放射性物質か……原子炉で作られる放射性物質は何種類あるんだ?」


『専門家じゃやないから詳しくないけれど……さっき簡単に調べたら数十種類あるみたい』


「もし放射性物質が関係しているとして……検証するとしたら、かなり時間がかかりそうだな」


『そうね。放射線の実験なら、実験施設は結構あるのだけれど、今回は放射性物質になるわ。半減期の問題があるから取り扱いが難しいみたいだし、被爆の問題もあるわ。実験できる場所は限られるわね』


ロバートは、原子炉を持つ研究施設を記憶の中からピックアップした。マサチューセッツ工科大学の原子力工学科など、大学の研究機関でいくつか思いつく。受話器を耳に当てながら、後で連絡を取ることを素早くメモに書いた。


『でも、調べる順番はつけられそうよ』


そして、オリビアは調べたばかりの知識をロバートに披露した。


原子炉内で生成される放射性物質は二つある。一つが、燃料の核分裂によってできる核分裂生成物だ。セシウム137やヨウ素131、ストロンチウム90など。


もう一つが、原子炉の構成材料(鉄やニッケル)が中性子を受けて放射性物質に変化する放射化物だ。炭素14、コバルト60、マンガン54などが該当する。


そして、核分裂生成物は生成後は燃料棒の中に蓄積され、放射化物は冷却材の中で生成されてから原子炉の中を冷却材と共に循環する。


『――今回、汚染水の漏洩を起こした原子炉は加水型原子炉といって、冷却材が一次と二次に分かれているから、運転中の原子炉から冷却材を通して海中に漏れ出したとすれば、核分裂生成物よりも放射化物の方が先になるらしいの。だから、放射化物から順番に調べればよいと思うのだけれど……』


「わかった。IAEA国際原子力機関の科学技術情報部にルートを持っている。あとで連絡先を送っておこう。それとエネルギー省にも連絡しておく」


『助かるわ。ありがとう、ボブ』


そして、今日の夕方にミーティングすることを確認してから受話器を置いたロバートは、バックレスト背もたれに深く体を預けた。


今回の現象は、偶然の出来事かもしれないし、単にモニタリングのミスかもしれない。ただ……現在、起きている状況自体が未知の現象だ。ならば、わずかな変化でも見落とすべきではないだろう。


ただ――ロバートはあることに気が付き、顔を歪めた。


もし、新種アルカロイドの生成を止めるのに放射性物質が関係していたと仮定する。だが、大量の放射性物質を準備する、そして利用することは可能なのだろうか……




▼20XX年11月22日 アメリカ海洋大気庁、海洋漁業局



夕方。


会議室の大テーブルには、ロバート局長、オリビア女史、そしてエドワード、パトリシアの2名の局員が座り、最後の出席メンバー、大統領首席補佐官のマリアが来るのを待っていた。マリアは、ホワイトハウスの代表として出席する。


「――今年のクリスマスは、家族とゴールドコーストに行く予定を立てていたのだがな」


「オーストラリアですか……私も3年前に行ったことがあります。シドニーでしたけれど。ゴールドコーストは、これから良い気候ですからね」


ロバートの言葉に、エドワードが遠い目で答えた。


ゴールドコーストは大自然に囲まれた人気の避暑地だ。長く続くビーチは、これから多くの観光客を迎えるはずだった。本来ならば……


「夏前に立てた計画だったのだが……わずか数か月で、こんな状況になるとは思っていなかったよ」


ロバートの言葉に、その場にいる全員が軽く頷いた。クリスマスまで一か月となったが、祝う空気は街中にはない。ハロウィンも今年はほとんどの人が参加しなかった。仮装する雰囲気もなく、また配るお菓子もない。そんなハロウィンは大人も子どもも楽しめない。


「ゴールドコーストは逃げないわ。事態が落ち着けば、また計画を立てることはできるわよ」


オリビアが、軽く微笑みながら励ました。


「そうなると――いや、そうなるようにしないとな」


その時、扉がノックされ、大統領首席補佐官が着いたことを局員が知らせに来た。


「分かった。通してくれ」


間もなく、ブロンドの髪をふわりと揺らしながらマリア首席補佐官が会議室に入ってきた。ロバートとオリビアは、すでに面識がある。エドワードとパトリシアをロバートがマリアに紹介すると、すぐにミーティングがスタートした。


「では、あまり時間がないので。始めてもらえる?」


少し頬がこけたマリアの表情に、確実に休んでいないなと思ったロバートだったが、それは自分も同じであることを思い出し、後で鏡を見て自分の表情を確認することにした。そして、オリビアに向かって軽く頷いた。


「分かりました、補佐官」


同じようにロバートに頷いたオリビアは、マリアに話しかけた。


「午前中にお送りしたレポートは読んでいただけましたでしょうか?」


「ええ。大統領も目を通しているわ。質問も預かっている」


「では、簡単に説明します。南大西洋でのモニタリング結果をもとに、まず、放射性物質とラン藻の新種アルカロイド生成についての実験を、世界20カ国で行ってもらった結果です」


世界各国の研究機関は、非常に協力的だった。放射性物質を使用した実験が可能な施設を持つ国は多くなかったが、それでも20カ国が手を挙げてくれた。実験で使用する放射性物質は、手探りで確認していくしかなかったので、各国で用意できるもので始めてくれた。


「エビデンスとなる標本数は全部で50を越えており、一定の信頼度は確保できていると考えています。それを前提に、注目すべき確認できた結果は2つです」


一般的な科学的実験を掲載した論文を学会に提出、査読される際には、その実験結果がエビデンスと認められるための標本数は、n=20が最低必要と言われている。もちろんその数は、研究分野によって異なるが、今回の実験では50が集まったから、十分な数と言ってよいだろう。


「まず一つ目です。ラン藻は、特定の放射性物質を取り込むことで、新種アルカロイドの生成を行わなくなりました。今回、確認できた特定の放射性物質は、コバルト60です。中国では、水溶液にコバルト60を混ぜて陸上のシダ植物にも与えてみたところ、同様の結果が出たそうです」


「ということは、そのコバルト60を、海中であれば放水して、陸上の場合であれば、水やりの際に混ぜてかければ、良いということ?」


「単純に考えるならば、それでよいと思います」


オリビアは頷く。


「ただし、コバルト60は半減期が5年はある放射性物質です。水に混ぜて撒く、という方法はあまり現実的ではないかと……それと、土壌に極力影響を与えない量で、植物の新種アルカロイド生成を止められる量の検証は、まだ済んでいません」


「そう。でも、止めるための一つの手段が見つかったのは天啓と考えてよいわね」


「……はい。私もそう思います」


今の段階で、天啓は言い過ぎのようにオリビアは感じたが、口にはしなかった。止める手段の一つが見つかった、というのは事実だし、今はわずかな希望を繋げていくことが大切だ。


「ただし、確かに植物は新種アルカロイドの生成は行わなくなりましたが、元から作っていた有機化合物の生成を再開したわけではありません」


「報告書にあった、アンノウン未知の有機化合物を、というやつね」


「そうです。それが確認できた二つ目になります。現状では、新種アルカロイドの生成を止める代わりに、未知の有機化合物を生成していることが分かりました。ただ……その未知の有機化合物を詳しく調べたところ、わかったのは、先ほど述べたコバルト60がごく微量、含まれていたということぐらいで、どういった役割を持つ物質なのかはわかりませんでした」


「そう……でもアルカロイドの生成を中断した証拠としては十分じゃないかしら?」


「ええ。コバルト60を与えることで新種アルカロイドの生成が止まり、代わりに作り始めた有機化合物にコバルト60が含まれている、これは今回の事態を解決するためにコバルト60が関与することに対して、十分なエビデンスです」


マリアはオリビアの言葉に頷くと、ふと不思議そうな顔をした。


「ところで、植物はなぜコバルト60を吸収したのかしら?他にも、放出された放射性物質はあったのでしょう?」


「私は、水産物の殺菌、消毒に関する仕事を行っていますので、説明させていただきたいと思いますが――」


マリアの質問に、エドワードが答えた。


「コバルトは自然界に普通に存在している鉄族の元素です。ヒトに対してはビタミン12を構成する成分として必須の元素で、不足すると貧血や食欲低下の症状が現れます。非揮発性ですが、近年の工業化の影響もあり粒子の形で――主に酸化した状態で――大気中にも微量存在しています」


ビタミンB12は、牛乳、卵、レバーなどに多く含有されているので、コバルト自体は日常的に口にしている。


「自然界に存在するコバルトの質量数は59。つまりコバルト59ということになります。質量数60のコバルト60は、原子炉内で人工的に作られるのですが、強力なガンマ線を出すので医療用、検査用などで幅広く使われています。農産物では発芽防止、畜産・水産関係では殺菌などに使用することをWHO世界保健機構が推奨しています」


「ということは、コバルトは、他の放射性物質よりも、植物にとって相性が良かった、ということ?」


「まだ断定はできませんが……ただ、農業や漁業でこれまで使用されたのは、コバルト自体ではなく、コバルト60から放出されるガンマ線です。もともと、ほんとんどの植物種はコバルトをその体内に蓄積しないことが分かっていますから、今回のコバルト60が光合成の反応の中で有機化合物の中に吸収された、という話は正直、驚きです」


エドワードの説明を聞きながら、オリビアは、驚きはあるけれど……と考えていた。


今回、植物が新種のアルカロイドを生成したことは過去に経験がないことだ。だから、コバルトを植物が有機化合物の中に吸収する、という「新たな経験」も今さらであることは確かだった。「吸収した理由」は今後の研究で明らかになれば良く、今、大切なことは「吸収する過程」ではなく「吸収した結果」あり、新種アルカロイドを作らなくったことだ。


「そう……ところで、そのコバルト以外に、有効だった放射性物質は見つからなかったのかしら?」


マリアの問いに、エドワードは首を横に振った。


「今のところは残念ながら。半減期が極短期のものは調べていませんが、これまで約30以上の放射性物質で試験を行いましたが、コバルト60ほど明確な結果が出たものはまだ見つかっていません。ただ、先日、Fe55でも変化が現れたという報告が上がってきました。まだサンプル数が少ないので、これからですが」


報告書の内容について、補完説明を受け、だいたいの経緯が確認できたマリアは、本題に入った。


「今回起きたことは掴めたわ。それで一つ確認しておきたいのだけれど――これは、大統領からの質問でもあるわ――その放射性物質を吸収してアルカロイドを作らなくなった植物は食用にできるのかしら?確か、放射性物質って、内部被爆を引き起こす可能性があるんじゃない?」


――植物が、再び食用となるのかどうか?


マリアの質問をあらかじめ予想していた海洋漁業局のメンバーは、素早く視線を交差させた。特に異論がないことを確認したオリビアが答える。


「……いえ。不思議なことに、放射性物質を吸収したはずの植物ですが、放射線に大きな変化はありませんでした。おそらく、吸収された放射性物質が本当にわずかな、それこそ分子単位での極微量であったため、放射能が強くなかったのではないかと考えていますが……」


放射性物質が放射線を出す力放射能は、壊変崩壊を繰り返して最終的に安定した物質に変化するまで続く。放射性物質の量が微量ならば、放射能も小さい。


「ということは、食べても大丈夫、ということかしら?」


「分析の結果はクリア、長期試験はこれからですが、マウスを使った短期毒物試験もクリアしていますので、毒性の問題は今のところ大丈夫かと」


オリビアの言葉に、マリアの表情が和らいだ。


「では、これで食糧問題が解決したと――」


「いえ、新種アルカロイドの代わりに作り始めた未知の有機化合物が特定されるまでは、安心できません」


失礼に当たることは承知で、マリアの言葉をオリビアは遮る。


「仮に――もし、コバルト60が植物の新種アルカロイド生成を止める働きを持っていたとしても、本来は放射性物質ですから、被爆の問題を抱えていますので安易に取り扱える物質ではありません。それに、現在のところ原子炉内でしか生成はできないと聞いています」


現在、密閉放射性同位元素密閉RIとして、各種分野で利用されているコバルト60だが、対象となる陸上と海上、全ての植物に供給がいきわたる量は生産されていないだろう。


何より、与える必要量を植物ごとに確認するには、一朝一夕では無理だ。安全性確認のためには動物実験も行う必要があるだろうし、長い時間がかかる。今回のコバルト60と植物の影響を一つの研究テーマとして考え、実用化させるまでの時間は、実践がフィールド実験室外で行うことを加味すれば、普通なら最低でも5年は必要になる。万一、量を間違って与え、植物がそれを吸収することができれば、植物そのものが放射能の力を持つことになりかねない。


オリビアの懸念はマリアには理解できた。だが……


「……言いたいことはわかるわ。でも……残された時間は長くはないわ」


「分かっています」


オリビアもマリア――いや大統領の焦燥は分かる。


「検証を急ぎます」


確約の言葉を告げられないのがもどかしいが、全てのリソースをコバルト60の研究に向けるわけにはいかない。今回の現象が解決に導くものでなかった場合のことも考え、他の研究も並行して続ける必要があった。


「お願いね」


テーブルの向こうから差し出された手を握りながら、マリアは、このコバルト60が持つであろう「希望の値」を、どのように評価して大統領へ報告するかを考えていた。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る