第17話 一巡目の結果と・・・
男 1位 樹 2位 仁 3位 真司
女 1位 秋穂 2位 雪美 3位 静夏
【秋穂】視点
「厳正な審査の結果?このような順位となりました。一位の方々おめでとうございます。2位の俺たちは次頑張ろう。3位の方々次の奮闘を期待します」
「「俺(私)たち最強カップル!イェイ!!」」(ハイタッチ)
「樹、うざっ!!」
「俺だけ?・・・ところで真司よ、負け犬の遠吠えか~犬塚だけに~」
「わぉ~ん(遠吠えの真似)!!次は勝つる!次は一位の所に静夏と真司の名が記される事となろう!樹っち、何時までも一番でいられると思うなよ!!」
「仁、私たちも次頑張ろうね!!」
「そうだな、次からは最後まで一位を取って雪に言われた駄目彼氏の名前を返上しないとな~」
仁君の結果報告の言葉を聞きながら、私と樹はハイタッチをしてお互いの健闘を称えあった。
樹がこれはゲームと言っていたことを最初に聞いていなければ私の順位は1位では無かったかもしれない。
一巡目最後の本当の恋人同士の2週間は久しぶりの再会の様な感じで私と樹は今まで以上に精力的に相手を喜ばせようと行動した為か満足のいく時間を過ごした。
多分他のメンバーも同じような甘々の時間を過ごしたと予想できる。
速いもので春休みも半ばを過ぎており、今日は偶々サークルの集まりがある為早めに集まり審査?と結果発表となった。
仲良しメンバーで語らっていると声を掛けてく人物がいた。
「お!みんなおはよう。今日も仲良しラブラブですな~」
「「「「「「おはよう」」」」」」
「それで、何に盛り上がってるのかな?」
声を掛けてきたのは【姫野 桃花(ひめの ももか)】、通称:桃姫
私達の高校の同級生でサークルメンバーである。
実は私たちは彼女に誘われてサークルに加入した。
如何いう繋がりかと言えば、桃花が元生徒会長で、樹が元生徒会書記である。
その繋がりから皆仲良くなった。
元生徒会仲間と言う事で樹と彼女は非常に仲が良いが、樹曰、お笑いコンビの相方的関係とのことだが一時期、私は嫉妬していたと思う。
関係上、彼女への対応を樹がしている。
「いや~特に何も・・・」
「ほほ~特に何もないなら教えても問題無いはずだな!!」
「ゲームの結果発表・・・」
「ほ~面白そうだな。何のゲームだ?」
これは悪い流れの様な気がする。
不味いと思ったのは全員だろうが、一早く仁君が反応した。
「姫野さん、特に大したゲームではないから」
「私は樹に聞いているんだが?それで樹、何のゲームだ?」
「・・・(皆の顔を見渡す)・・・(皆頷くの確認)後で教える」
「分った、後ほどな!!」
当初予定では聞かれれば教える事としていたのので、教えるのは仕方ないが、桃花に教えるとトラブルに成りそうな予感がする。
【樹】視点
桃姫、彼女は歴代最強の生徒会長と言われた程色々と優秀ではあるが、一つ最大の欠点がある。
彼女は興味を持ったことに首を突っ込みたがりことを大きくする傾向にあるのだ。
高校時代の彼女は生徒会長として尊敬される一方で『トラブルメーカー桃姫』とも呼ばれ恐れられていた。
SGの事を話せば多分、いや確実に興味を持つだろう。
サークルの会合も終わり飲み会の会場移動中に桃姫は俺に話し掛けて来た。
「樹、早速だが教えて欲しいのだが?」
「ううっ・・・ゲーム名はSG」
「ほうほう、それでそれで」
「・・・恋人交換して」
「声が小さくて聞こえんぞ」
「恋人交換して異性に順位をつけるゲームをしてた・・・」
「スワップか・・・ぶっ飛んだことしてるな・・・ヤリサーもびっくりな内容だな・・・」
「その通りとしか言えんな・・・」
「あ~それでSGか・・・スワップゲームの略か」
「そうだ」
「誰の・・・」
皆の顔を見まわし仁が顔を背けたことで桃姫はやっぱりなー的な溜息を一つ吐いた。
そして、にやりと笑い俺の予想通りの事を言って来た。
「私も参加させてくれ!!」
「あ~やっぱり・・・」
「やっぱりとはなんだ、どうせアオハル似非スワップ大会なんだろ?」
「大会って・・・まぁそうだけど・・・流石に要報告案件は無いよな?」
参加メンバーを見回すと皆頷いている。
「実は誰誰とセクロスしました」とか報告されるとか無くて正直ホッとした。
【桃花】視点
海鳥樹、彼はやはり面白い。
類は友を呼ぶのだろう、高校時代から彼の周りには面白い人材がそろう。
そして、彼はトラブルに愛されている。
高校時代、私は『トラブルメーカー桃姫』等と呼ばれていたが、私はトラブル自体は起こしていないし巻き込まれてもいない、面白そうだから首を突っ込んで巻き込まれに行っているだけだ。
私と彼は高校1年時から絡むことが多かった。
何方かと言えば彼の周りでトラブルが発生するからだ。
真のトラブルメーカーは樹だと私は思っている。
「でも桃姫ってフリーだよな?相手居ないから・・・」
「大丈夫!!」
「何が大丈夫なんだ?」
「どうせスワップと言っても似非だろ?似非恋人同伴でもOKの筈だ」
「ぶっちゃけたよ此奴・・・皆がOKなら参加許可するけど先ずは相手を明日までに連れてこい!!話はそれからだ」
「OK、OK、飛び切りのを連れてくるぞ」
大学に入って樹の周りでトラブルが発生することは無くなっていたがどうやら充電期間だったようだ。
ワクワクしながらスマホのメッセージアプリを立ち上げ1つのメッセージを送った。
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