第2話 「私たちは日本人なんだ」 という一体感
AAA.純粋日本人だけが罹患する(形而上的)病気
(在来種・純粋)日本人だけではないだろうか。多感なる青春時代(の入り口で)本当の自分を求めて彷徨う(苦悩する)人種というのは。
「若きウェルテルの悩み」とは恋の悩みだし、ハムレットも悩んだが、彼の悩みとは、もっと現世的な問題(王位継承に関わる肉親殺し)というような苦悩であった。純粋に「自分は何者なのか。どこから来たのか。」なんていう、人生の・人間としての根源的・根本的な悩みではなかった。
しかも、彼の国では「人類はアダムとイブから始まった。」の一言でこの件に関しては片がついてしまうので、社会通念上、それ以上の詮索は無視してよい。もし、それ以上「自分たちの根源」を探求するならば、ダーウィンのような、生物学や社会科学として探求することになっているのです。
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因みに、高校で寮生活をしていた頃、同級生の4人の在日韓国人に、この辺りのことを聞いてみました(インタビューした、なんていうことではなく、彼らがバラバラに、私の部屋にぷらっとお茶を飲みにきた時、世間話の合間にちょっと尋ねてみた、という程度)が、見事に無反応。民族・種族、或いは人間としての遠い過去なんて、全く「眼中にない」人たちでした。
大学時代のクラブのOBで、やはり在日の方がいらっしゃいましたが、その時は既に30歳くらいの社会人ですから、そんな質問をしたとしても意味が無い(有効な回答は得られない)。
それに、大先輩ですから、私は言われたことを一方的に聞くだけで、そんな質問なんかできる環境(間柄)ではありませんでした。
(ただ、50年前の当時、そのOBの方の出自は、韓国ではなく北朝鮮ではないかと、独り私は思っておりました。あの攻撃性と気合いの入る様(集中力)を夏休みの1ヶ月間、先輩の工場で一緒に働かせて戴いて目撃した経験からです。中学の頃、一時揉めた朝鮮学校の生徒に、大変感じが似ていらっしゃいました。)
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知能指数を調べる「適性検査」というのがありますが、あれは18歳未満でないと、真価を測定できない(有効値が得られない)。思春期を過ぎてしまうと、「虚飾・虚栄」からくる「狡さ・要領の良さ」で検査に反応するので、根本的な知能・性分を測定できない。その人の人間としての根本的な部分に入り込もうとしても、無意識にreject(拒否)されてしまうのです。
さて、(私個人が信じるところの)在来種・純粋日本人だけが、その思春期に於いて苦悩する、以下の(答えのない)命題。
○ 自分は何者なのか・どこから来たのか(オリジン・原点の模索)。
○ この自分という人間は本当に自分なのか。自分ではない何ものかによって操られ、自分という人間を演じているにすぎないのではないのか(存在の確証)。
結論から言えば、どんな日本人でも、今まで近似値の範囲内でしか、この解を得た者はいない。明確な答えのないままに、やがて「悩み」は消えていく。
子供の時に罹る麻疹と同じで、(純粋日本人であれば)思春期:子供から大人になる過渡期、「誰でもが陥る悩み」であり、やはり麻疹と同じく、放っておけば自然と治り・免疫もつく(以後、同じ問題で過度に悩むことはない)のです。
高野悦子さんも、小中高という、型にはまった(教育)世界から、大学という「自由・自治の精神によって自分で自分の勉強すべきことを探し、自分のやり方で勉強する世界」に入り、そこで初めて、(純粋日本人に特有な)この「病気」が発病した、と言うことなのです。
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