第3話ブラインド越しの名義貸し
イヤ、理一は完璧に根拠の無い信用をしていたからだった。
「人を助けるには自分の事をしっかり出来てからにしろ理一?」亡くなった父親に言われている気がしてならないのは、己の事が未完成だったからだ!
理一はある意味盲目だった。
この日から勤務先を追われゴキブリの様な地を這う生活が待っていて上から容赦のないもぐら叩きが始まった!
「一里山さん支払いが遅れてるよ?」
「えっ!」
「そうですか、ちゃんと払うように言っときます。」
「他人事かよッアンタ!」
「 名義貸ししてんじゃないのか?」
理一が三百
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