第6話〜お姉さんやめてください死んでしまいます〜

-旅行1日目-

2泊3日の旅行。最初の日は夕方について温泉入ってご飯食べて寝る、よな…流石にどっか遊びに行くってことはできないはず。それより…マジで温泉が心配だ。一応春華さんは僕が健全な高校生って知ってる(?)から考慮はしてくれるはず…

…だからと言って安心していいか?見ず知らずの自分を家に上げては自分の服を着せ同棲を持ち込んだあの春華さんだぞ?今回も「一緒に入らない?」みたいに言ってくるかもしれない…

いやまぁそれはそれで嬉しいんだけどね。理性が持たないからなるべく混浴は避けたいだけの話…

「ねぇ涼太くん。途中でどっかお昼食べるけど何食べたい?」

「え?…あぁ、じゃあレストランとか行きたいんですけど大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫だよ。最寄りでいい?」

「はい」

……何気にレストランもあんまり行ったことなかったよな。そう考えるとほぼ家に引きこもり状態だったのか僕は…まぁどうでもいいや。今はただ楽しむ、それだけ。

「あとね涼太くん、ごめん。先に謝っておくことあってさ、あっちで酒飲んじゃうから私」

「あぁ、はい。別に問題ないですけどどうかしたんですか?」

「それがさ…私酒癖悪いからもし酔っ払って涼太くんに何かしようとしたら無理やりどかしたりしてね」

「はい…わかりました」

なにかって…なんですか春華さん…想像つくけど…なんなんですか…アァ

そんなこんなで旅館に到着。外からは温泉独特のあの匂いが立ちこもっていた。

でっか。流石は大人気な旅館。一応下調べで画像見たけど実物がこんなにでかいとは…ほんとに自分は泊まっていいのかよ…

「涼太くん。私荷物出しとくから先にチェックインしといて」

「わかりました」

春華さんから財布と招待チケットを渡されフロントに向かった。自動ドアが開くとそこにはビシッと整われた空間が迎えた。ほんとに空間が整ってた。マジで。

「すいません。受付お願いできますか?」

「はい、何名様ですか」

「招待チケットで、2名なんですけど」

「招待チケットの2名……白崎春華様と涼太様ですね?」

「あ…はいそうです」

そういえば春華さんの苗字白崎だったな。すっかり忘れてた

「では、部屋まで案内致します」

女将?フロントスタッフ?どっちかわからんけどとりあえず言われるがままついていった。

「こちらになります」

「ありがとうございます」

「ドアの施錠の仕方等を説明させていただきます。ドア自体は引き戸になっており、開く際は最初このカードキーを挿したままドアを引いてください。開きましたらカードキーをとっても大丈夫です。部屋から出る際も同じです。閉める際はそのまま閉めて構いません」

「はい、わかりました」

へぇ、今時の旅館ってカードキー使うんだ…と、渡されたカードキーを見ながら思った。

さて、入りますか。えっと、カードキーを挿す…ここだな?…よし入った。で、このまま開く…と。

ガチャ

……おー!広い!そして和洋折衷の様式!マジの当たりだな。この旅館…いやホテルか?…別にどっちでもいいや。とりあえずベットダイブするか!

僕は荷物を適当に放り投げ、ベットに向かって思いっきり飛び込んだ。


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