第3話〜試験当日、やっぱ緊張はするんです〜
「じゃあ転校する学校決めなきゃだね。何か希望ある?」
………
「偏差値50前後で学校行事が豊富で部活動が充実してて学校自体の評判がよくてあんまり悪い噂がなくてクラスの仲がよくて後は」
「ストップ!多い!いくらなんでも多すぎるよ!」
「あ、すいません転校するって思ったら楽しみで…」
「気持ちはわかるけど、流石にそんなたくさんの条件満たす学校ないよ…せめて2つぐらいに絞って?」
「じゃあ…偏差値53…4…やっぱ55で。それで学校行事が豊富な学校がいいです」
「わかった。ここら辺はあんまり無さそうだから電車通学になりそうだけど…大丈夫?」
「はい」
そういうわけで再び学校に。担任やら教頭やらと話し合って諸々の手続き済ませて転校する学校の転入試験を受けることに。転入試験といっても習った範囲の基礎部分が出るだけなのでそんなには萎縮しない。なんなら謎の自信がある。しかし落ちたら元も子もないので転入試験までの2週間頑張って勉強しようと思う
…あー…捗らねぇ…基礎部分だけなら言うてそこまで勉強しなくて良くね?…でもやらないわけにはいかないから頑張るか…
そんなこんなで2週間が経ち受験当日。
「ふぅ…今日が本番か…やっぱり緊張するにはするか。とりあえず顔洗お」
洗面所へ向かい顔を洗ったのち、朝食を食べる為リビングに向かった
「あ、おはよ」
「…はようございます春華さん」
「今日受験でしょ?ご飯しっかり食べて頑張ってね」
「はい」
やっぱりこのお姉さん感…いやお母さん感か?とにかくこの感じはハンパない…これからずっとこの生活が続くと思うと嬉しくてしょうがない。悪いことがあればいいこともあるって、まさにこのことなんだなぁ…この境遇にただただ感謝
…っと、こうしちゃいられない。早く会場に着かないと。
「ご馳走様でした。」
「はーい。あ、帰り迎えに行こうか?」
「いいんですか?じゃあお願いします」
着替えを済まし歯磨きとか身だしなみ済ませたらいざ出発。
「涼太くん忘れ物ない?」
「大丈夫です。いってきます」
「いってらっしゃい。はい、これ弁当。それじゃあ頑張って!」
激励の言葉っていいよな。普通にいい気分になれる。えっと…駅はあっちで、電車乗って…こうか?
慣れない電車通学に戸惑いながらもなんとか会場に到着。指定された教室に行き、開始時間まで勉強をした。自分は前の学校で理系選択してたから、それに合わせて理系中心のテストになってるって聞いたけど…
ガラッ
あっ、担当の先生
「もうすぐ試験が始まりますので、注意事項などの説明をいたします。理系中心のテストですので、数、理、英の3教科は70分、国、社は40分です。5教科が終わり次第昼食をとり、そのあと面接です。試験自体はこのあとなので参考書などは全て後ろの棚に置いてください。また、試験中は持参した腕時計をお使いください。」
…説明なんかデジャブ…当たり前か、一応もっかい受験してるわけだし。…そろそろ始まるか。荷物後ろ置いて…よし
「時間になりました。それでは始めてください」
号令がかかるや否や、僕は置かれていた用紙に手をつけた
〜約6時間後〜
は〜。めっっちゃ疲れた。5教科と面接ほぼぶっ通しでやるとか鬼畜だし心身共に疲れるわ…春華さんの弁当が唯一の救いだったな。後でお礼言っとこ。
疲れた自分を労わりながら春華さんとの合流場所に向かった
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