第2話〜morning with お姉さん〜

でもお姉さんは高校とかに話通しとくって言ってたけどなにすんだろ…

そう思いつつ、部屋の扉を開け新しいリビングに向かった

「あ、おはよう♪ご飯できてるよ!」

「ありがとうございます。いただきます」

「今日休日で良かったね。色々と段取りしなくちゃだから。ていうか名前聞いてなかったよね。私春華。君は?」

「涼太です。」

…と、軽くやりとりしながら疑問をぶつけてみた

「あの、高校に話通しとくって言ってましたけどなにするんです?」

「そのことだけど…」

「涼太くん。私の里子にならない?」

「里子って…里親、里子の?」

「そ。私、実は結婚歴あってさ」

…what?

「それこそ1年ぐらいだったんだけど、涼太君見てると子供できたらこんな感じなのかなって思って」

「……あの失礼なこと聞きますが年齢は?」

「24だよ?23で結婚して一年ぐらいして離婚した。いわゆるスピード婚って奴?別れて良かったよほんっとに」

「そうですか」

そう語る春華さんはどこか虚しいような怒っているような顔をしていた。それを見て何処か安心する自分もいた。

「ご馳走様でした」

「はーいお粗末様でした」

「とりあえず今日は荷物運んだり市役所行ったりしないと」

「はい」

ぶっちゃけ言って養子でもいいけど親父に会わないといけないし…あのゲス外道に会いたくないし…春華さんと暮らせられればなんでもいいや。

春華さんが買ってきてくれた洋服に着替え、車に乗って市役所に到着。訳のわからん説明を受けたあと里子になったことを実感しながら次は高校に。とりあえず要点だけ話し了承してもらってから制服とか取りに 戻 り た くも な い 親父との家に到着。色々取って車に積んだらはい終わり。

…あ"ぁ"疲れたー。引越し…とまではいかないと思うけど大変だな。でも明後日からこの家から通学だと思うと…ん?そういえばここから学校までどんぐらいけ…いや遠くても電車が…あまって最寄り駅まで普通に遠いよな…

とっとりあえず春華さんに相談しよ

「春華さん」

「ん?」

カクカクシカジカアータラコータラ

「えーほんと?どうしよう…あ」

「何かあるんですか?」

「転校してみれば?」

テンコウシテミレバ?

「転校…ですか?」

「そ。生活も私の家で新しくなるでしょ?心機一転学校も変えてみれば?」

まぁ…今の学校だと

①大して目立たない

②いつもクラスの端っこで読書に勤しむ

③成績も運動も平均的すぎる

典型的なクラスに1人はいるインキャだったけど…転校してまた新しく頑張ればいいか

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