訳あって高嶺の花なお姉さんと同棲しました

デオキシリボ拡散

第1話〜漫画みたいな展開は聞いてない〜

僕、広川涼太は小さい頃に母を亡くし父子家庭で育った。お金はそんなに困らなかったけどやっぱり愛情が欲しかったんだと思う。高2になって17歳になった時僕は父と揉めあい、家出してしまった。それまでは別に良かった。あんな奴、とか思ってた。家出から戻り玄関を開け、居間へ行きテーブルに置いてあった置き手紙に僕は項垂れた。

父は新しい女の所に行った。…もう戻ってこない。目の前が真っ暗になった。がむしゃらにかけだした。ひたすら走り続けた。疲れ果て道端に座り込み、再び項垂れていた。その時だった。

「きみ…大丈夫?家出?」

綺麗な黒髪ロン毛。背が高くスタイルがいい。そのたち振る舞いからまさに高嶺の花を想起させるような人だった

「…ッ」

なにかにあてられた僕はその人にすがりつき、泣いてしまった。

「あっちょっと…えーと…とりあえずうち来る?」

…で、今に至る

「あの、すみません本当に。見ず知らずな僕を助けていただいて…」

「いやーだって君。あの時やばかったもん。この世の終わりみたいな顔してた。」

「あはは…」

「で、この後はどうするの?親どこにいるかもわからないんでしょ?」

「はい…家に戻って一人でなんとかしようと思います」

「それは流石にキツくない?」

「ですが他にもうできることがなくて…」

「んー…あそうだ!」

急に立ったかと思えばズイ、と体をこちらに傾けて

「私が養うよ!それでいいでしょ?高校とかには話通しておくからさ」

「…えー?」

ええ?いや…えー…

「とりあえず今日は色々疲れたでしょ?風呂入ってパジャマとかは…今は私の貸すよ。下着は買ってくるから。寝床は布団があるからそこで寝てね」

「…はい」

〜翌日〜

…一度頭を整理しよう。親父は僕を捨て女の所に行ったゲス外道。そして僕を拾ってくれたお姉さんはクソ美人…

天 国 確 定 コ ー ス キ タ コ レ

普通に考えろ?男子高校生にとって年上美人お姉さんはまさに夢のまた夢じゃないか?(というか絶対そうだ異論は認めん)

今まで地獄だった分神様は天国を与えてくれるのか…!

ヤッタァァァァァァァァァァ!

そう思うとナヨナヨしてた自分がみっともねぇ!さあ新しい天国生活をエンジョイしようじゃないか!

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