「君のチョーカーって不思議な味がするね。まるで血で出来ているみたい」

「別にいいじゃん。舐められたって物理的に何かが減るもんじゃないし」

「気色悪い。心の問題だ」

「ケチだね〜。もう」

「首輪慣れてないんですね。赤くなっていますよ」

「あ。ああ、かゆくて引っ張ったりしてたから」

「そこの色が白くなれば、此処に慣れた証拠になるんで頑張ってください」

「……何が慣れるだよ。オレはこんな首輪もおかしな此処ともおさらばしたいって言うのに」

「そんなに抱きつかれちゃ首がとれる」

「首だけでも良いと思います」

「皿の上に載せて口づけをする気ならサロメ、剣で切り落としてみせるならユディト。どちらだ？」

「僕のものになる方です」

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