2020/02/15

「おい、社会の従属栄養生物。起きろ」


強引に布団を引っぺがす。


だが、布団にくるまりグルグルと簀巻きになっていた男は強情にもしがみついて離れない。


「いい加減にしろって……なぁ!」


少年は簀巻きを足蹴にし、布団の端をむんずと掴んだ。まるで子供がロールケーキを一枚の布地シートと見立て、解体して食べる……かのように、着々と布団は剥がされた。

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