第39話 発光体


レインボーシティを出発してから


一日目


とりあえず 日が落ち始めたので 移動は止めて 一晩テントを張って 山で寝る事になった。


何時間か交代で 寝る形にし 最初は僕が寝る事に......その間 海さんが 焚き火の番をしながら 見張りをし 数時間立ったら 僕がと、話し合い


寝る前の 腹ごしらえを......


僕はリュックの中から 鶏肉の缶詰めを二つ出して 蓋を開け 焚き火の中に......鶏肉についた甘いタレが


少し 焼き焦げ お腹を空かせた 僕たちの鼻に 焼き鳥屋さんで 煙に混じって漂ってくる あの美味しい匂いが漂い


口の中の 唾が ジワジワと 溢れでお腹がグググッと動きだした。




木の枝を折り 箸を2本作り 一本を海さんに......


熱々になった 缶詰めを 枝で作った箸で引き寄せ


ちょっと 焦げ目のついた 鶏肉を頬張る 甘いタレが 口の中に広がり なんとも言えない 幸せが 僕の心を 満たした。


「うまっ!」


あまりの 旨さに たまらず 顔がニヤける......


ふと、海さんを見ると 顔が緩んで旨そうに食べてる姿が......なんだか 愛しくなった。




腹ごしらえも 終わったので 僕たちは交代で 仮眠を取る事に......


僕が 先に仮眠とる。


寝袋に体を包み 横に...食べた後のせいか だんだん意識が遠くなり


「リク......リク!」


海さんの呼ぶ声で 目が覚めた。


交代の時間だった。


山の夜は 肌寒く夏でも ヒンヤリとした空気が流れていた。


上着をはおり 海さんと交代し 焚き火にあたりながら 枝を手で折り焚き火に足していく




レインボーシティの 商店街で見つけた 双眼鏡を手に取り 敵地方角を時々監視しながら 焚き火に枝を足しを繰り返した。




何度目か 敵地方角を双眼鏡で覗くと 光のような物が見えた......


(なんだ?あの光は......)


暫くすると 光は消え それっきり光は見えなくなった。


とりあえず その事を 海さんに伝え仮眠をとる。


次に起こされたのは、明け方で うっすらと 明るくなっていた。




僕たちは ウタに乗り その場を後に...


あの光は いったい何だったのか...


海さんは 光を見ていないから とりあえず 用心しながら 進もうと 言っていたが 僕の中で あの光が 何なのか はっきりしない不安が 拭いきれなかった......


それでも 僕たちは 敵地付近を偵察すると言う 言わば使命のため 進むしかなかった。"


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕はあなたとなら死んでもかまわない 小石川弥生 @mk4677

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ