【game84.余波②まで拝読した感想です】
チェスという、なんだかカッコよくてオシャレなイメージのボードゲーム。
できるようになりたいな、と漠然と憧れる人も多いのではないだろうか。
陰キャの医大生であるユウマを、チェスに誘ったのは美形揃いの男性3人。
ストーリーの前半では、顔は良いがひとクセある3人とユウマが、チェスをしながら親交を深めていく。
何気ない会話や仕草で、4人の男性キャラクターを確立していく作者の手腕が素晴らしい。
切り分けたケーキのどの部分を選ぶか、どれだけの量を取るか、ふとした行動から青年たちの個性がどんどん確かになっていく。
ユウマの『寂しがりでプライドが高い陰キャ』というめんどくささも大変愛おしい。
これはお兄さんたちも、つい可愛がっちゃうよなと、納得の主人公なのも推しポイント。
最新話【game84】では現実と同じく、冬休みが終わって日常がスタートし、少しずつ変わろうとしているユウマと、これからまだ波乱の展開が待っていそうなチェス勝負が楽しみなところ。
大学生の甘くない青春を読みたい方、イケメン成分を補給したい方、そして、今年は自分も何か新しいことを始めてみたいなと思っている方に、ぜひ。