第24話 目覚め
"病院のベッドの上で 意識の無いユミさんを 見ながら
ふと、思う......平和だった頃に 出会えていたら......どうだったのか......
きっと この思いは存在しなかっただろうなって......僕は 決して シスコンではないと 思ってるけど......ユミさんが好きです!
他の どんな人たちより この過激で 天然の 生意気な......強くて 優しい このユミさんが好きです......
あれから 数ヶ月たち 生きてる意味に 葛藤しながら 元軍人の リョウさんと 海かいさん二人と共に戦う事を誓った。
あれは、山田さんの 手紙を読んで ユミさんの胸で泣き崩れて ウトウトしてしまった僕に リョウさんが 毛布を掛けてくれた時だった......思わずリョウさんの手を掴み
「なんで......みんなを...殺さなきゃ..ならない?殺す必要があった?なぁ!なんでだよー!」
気がついたら リョウさんの 胸ぐらを掴み 壁に押しあてていた......その時、
ガラッ!
引き戸が 勢いよく開き 慌てて海さんが 飛んできて 僕とリョウさんを 引き離すと 僕の首根っこを掴み 病室の外へと 引きずり出され
僕は 格好悪くも 手足をバタバタさせ もがき抵抗し続けた......かいもなく 放り投げられ 部様に尻餅を ついてしまった。
そして......起き上がり 怒りをぶつける つもりだったのに......僕が目にしたのは
リョウさんと 海さんの 心からの 土下座だった
これが......
山田さんが 見た光......なの?
なんか分からないけど 三人で泣き崩れ 一夜を明かした......
これが、リョウさんと 海さんとの出会いで
戦いの始まりになった。
僕は、ユミさんの 手を握り
「ユミさん......山田さんが 見つけた光が 僕たちと共に 戦ってくれるんだ......だから...早く 目が覚めるといいね.........」
一瞬、ユミさんの 指が動いた 気が......
あれ......勝手に涙が......
ユミさんが 僕を見つめていた......。"
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます