Crystal Clear
まぁなんか、ちゃっちゃとやります。
始めます。
『一話へ』
『僕は絶望した。』
そういう作風として受け止めればいいのかは微妙なところだが、こういう状況であんまり安易に『絶望』したとか使わない方がいいとは思う。
ただ、だからといって曖昧な言葉でふわっと済ませるのがすごく有りな選択かっていう話だとそれもまたどうなの?って思うし好きにすればいいとも思うが。
『うるさい朝だ。
そこら中からうるさい蝉時雨が聞こえる。』
繰り返しがなんかな。嫌だわ。すげー嫌。
『「ほい。もう九時三十一分だよ。あ、今三十二分になった。いおりの朱岬中学校の終業式って確か九時二十分からだよね。もう始まってんじゃん。」』
他にもちょくちょく括弧中の文末に句点残ってるぞ。
『 変に期待している千晶には悪いが真実を伝えなければいけない。
そして、俺は千晶に真実を伝える。』
この「真実」の繰り返しも嫌。
『そのため、いつもは歩くのさえ億劫になるほどの学校への道も今日は何とも思はなかった。』
思わ。それと、億劫になるほどの何なのかについての言及がない、おそらく距離だろうがそこらへんはちゃんと書こう。
『「姉が踏みつぶしたんだよ」』
ここに来るまで千晶って誰?って感じだったので。そこらへんの説明は最低限しようか。
あと全体的に説明が足りてないです。
説明しよう。
『二話へ』
『そして、俺は同じことを答えを出さず、ずっと考えていた。
だけど、答えは求めてなかったのかもしれない。』
なんか、ノリで書いてない?
あとね。そうね。
Aという現象が発生して、それをAと受け止めるようなキャラクターを書くのはやめろ、とまでは言わないけどそういうキャラを主人公に据えるのは避けた方がいいかな。
『三話へ』
『「そういえばさ、唯織って人が怖くなったの?」』
そういえばさ、の次に入ってくるような繋ぎじゃねぇ。
『「ほんと?唯織って、あんま人の目見て話さないから、人が怖いとかと思ったんだけど」』
たぶん、のかと。
『そう言うと東家は思い詰めた顔をしていた』
句点抜けてるぞ。
『「だから、俺はあの時の思い出がフラッシュバックしたんだ」』
俺は、だと自発的にフラッシュバックした…みたいに見えない?文法詳しくないからなんとも言えんが。
『そう、俺の妹の紬だった。』
そう、じゃねぇよ。誰だお前は。
いきなり出てきて、「そう、」も何もあったもんじゃないよ。
辛い無理。共感性羞恥の類いで死ぬ。
小説書くかぁって書き始めた頃の僕の文章みたいなはしょり具合。死んでまう。いや、わかるよ?そういうイニシエーションを乗り越えて人は上手くなるんですすごいねって、
でもね、こういう、すぐ浸ったりする心情描写含めありとあらゆる描写が浅くて短い文章を見ると胸がざわざわするのよ。
描写は必要最低限の動作だけ、時折心情が出てくるものの他の描写が薄くて、その癖たまにかっこつけたような心情が来るからすごいださい。
単なる罵倒ですまんね。でもね、こういうのって単に経験値不足だから批評以前にまず小説という媒体における文章のあれこれを学んでくれってなるね。今まで批評したのにも似たようなのはあったけどね。結局のところ浅い一人称小説ほど読むのが辛いものはないんです。本当に。
最低限の描写で満足しないで?描写を学んで?言い換え表現を模索して?って感じ。
もう、とりあえずはそれだけ伝えて放流したっていいと思う。一応最後まで読むけども。
『五話へ』
『「紬......もしかして、まだ友達とかに話したりしてないのか?」
「う、うん。だって、怖いの。私は怖がられたくないの」
そうか。
紬も俺と同じだったんだな。
紬だって俺と同じで両親を失ってるんだ。
俺はこうやっていつまでも引きずっていては駄目だ。
俺は紬の兄なんだから。』
そう、こういうのが嫌なの。
そうか、紬も俺と同じだったんだな。って、今気づいて浸ることかいそれは?大体台詞量も少ないから説明しきれてる感が薄いし、誰もがローテンポで生きてるんじゃないんだぞ。
あと、この手の文にありがちで、僕も辿った道ではあるのであまり抉りたくもないんですが。
『俺は引き出しの中の貝殻などでデコレーションした写真立てを取り出した。
そこには、三年前に家族旅行した時の写真が入っている。
(三年前はこんなに笑っていたんだな、俺)
「変わろう」
今のままでは駄目だ。
過去は変えられない。
だから、いつまでも閉じこもっていては駄目だ。
また、こんな風に笑いたい。
だから、変わると決めた。』
心変わりが早すぎる。ただただ一貫していない人にしか見えない。辛い。見たくねぇ。
『まとめ』
まぁ、とりあえず読んだよ。うん。
まだ始まったばかりのようでいらっしゃる。
だからこれからの展開に何かあるのかもしれない。そこは知らん。だから総括すると。
「句点の消し忘れ(おそらく最後のコメントで言われてたことを今直してるんだろうね)なんかはあったが、まぁそこらへんの文法は多少ミスがあっても読めるし一旦他のところを直すべきだと思った。というのも、文章全体において説明しきれていない箇所が多く、まだまだ未熟な文章であるという点。十分な時間を取る前に主人公の心情を変化させてしまっている点。以上二つの要素を念頭においた上で、何を伝えたいのかがまるで見えてこない点など、様々な問題がめちゃくちゃでかい状態で放置されているから。例えば、僕はあなたがどんな本を読むかわからないけど沢山本を読んでみるとか良いんじゃないかな。読書法としては、一回普通に読んで、二度目は細かな描写に気を配って、あなたの文章に無い細かな説明がどういう役割を果たしているかとか、そこら辺をよく確認してみるといいと思うよ」
って感じ。あとはね。
所謂名作小説っていうものが青空文庫なんかで読めるから、それから一つ選んで、要素を削らないように(つまり作中でされている説明と同じだけの意味を伝えられるように)自分の文章に直してみるとかやってみたら?
とにかくあなたは小説そのものに対しての造詣。深める訓練が必要だと思う。
そんじゃ、以上です。
企画への意見、ここをこうした方が良いんじゃないかとか、言い過ぎじゃない?とか、もっとここ指摘して欲しかったとかあればどうぞ。
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