僕らは、H-7号交差点で

『一話に送ったコメント』


どうも、企画からきた白雪工房です。

コメントは書き足していくタイプなので投稿されてすぐには見ない方がいいと思います。

では、始めます。


まず、粗筋部分の「だが」が意味不明です。接続詞はちゃんと意味が通るように使いましょう。


次にこれ。


あと、猫が暑かったんだ。前にも言ったが別に嫌いじゃない


前の文から考えるに、嫌だった理由の説明なのに「猫が暑かったんだ」は不親切極まりないです。暑かったから…なんなの?ってなります。せめて暑苦しかったんだ、とかにしましょう。

それと、もしそうじゃなくて猫の体温の話なら暑いより熱いだと思います。熱いだったら少しは嫌な理由として説明できるかもしれません。


ここ、


常識的に考えて、さっきの一瞬でここまで登るとは、普通思わないだろう。


常識的に考えて、と普通、って意味ほぼ変わりませんので。くどいです。


それから、


いや、正直に言おう。最悪別にこの爺さんの誤解が解けなくてもそう問題はない。


前の文から流れを汲むとこの正直に言おう。は

(爺さんにここで起きたことを)正直に言おう、という文章だと一瞬勘違いしてしまうのでなんとかしてください。


あとこれと、


恐らくバレた。

 この爺さん、妙に感が鋭いな。

ってかこれ勘じゃん。

これ。


 声や顔も、そういう特徴としてそれ単体では疑われる要因にはなりえなかった。

 だが、年齢特有の肌のハリやツヤは、どう足掻いても誤魔化せない。


バレたって判断した要因を解説してるんでしょうけど如何せん弱いです。部外者の僕からしてみると「外見年齢が若い……それが、どうしたんだ?」と思います。何故か若さから偽警官であることを疑われてしまって、もしかしてと原因に思い至っている、それ自体は変でなくてもよろしい。爺さんが少しおかしくて、いきなり若さという要素から疑っているだけなら問題はない。


ただ、言われた側の主人公も思い付いた理由に納得していてってなると話は別で、外見年齢にすごく何かしらの不自然さがある前提がこの二人の間にはあることになる。僕にはない。

というので、少し「はぁ?」と置いていかれかけました。


まぁ、こういう風に「作者的には当然だけど読者が当然と受け取れないこと」の存在を考えると正直、登場人物をあまりツーカーの関係に置くのはおすすめしませんね。だから、たまに「はぁ?何いってんだこいつ」くらいのワンクッションを挟んだ方がよろしい。


作者の中にある一部の前提が上手く噛み砕けない人がいるのは至極当然のことです。書かれ方が甘いんだもん仕方ないね。だから何かしら、物凄い説得力のある理由があるなら書いた方がいいし、その前提が無いなら不確かな情報で一発の理解は避けてください。なんなら不確かな根拠を当たり前に、常識のように使わないでください。


まぁ、描写自体はそれなりにできているように思えたのでたぶん配慮不足ですね。

読者に配慮した文を書くことにしましょう。


『二話へのコメント』

なるほどね、作者の頭の中に年齢が足りないから連れて行かれたらクビって前提があったわけだ。と、思いました。


前の話で言った通り、僕は今のところ作者の頭の中にだけある前提が理解できません。だから、この時点では「なぜ本物の警官であるはずなのにどこの誰とも知らない老人に年齢のことを熱弁されただけでクビなのか?」というところまではわかりませんよ?

だって本物なんでしょう?その程度で辞めさせられるものなら逆にどうやってその仕事に就いたんだよってなりますし。


だから、その前の段も含め、前提の説明がやはり不十分だと感じますね。勿論全部説明しろってんじゃないですがね。ただ最初にこの「クビになるかもしれないという危惧」って前提も無しに読まされた読者を想像してみて欲しいんですよね。わけわからんでしょう、本当。


「でもこんだけ暑けりゃ、あの爺さんも俺のことは幻覚かなんかとでも思ってくれるか」


思ってくれねぇよ。一人称だからこの手のキャラクターがそう思うほどの馬鹿なのか、それとも作者が本当にそういう形で自己解決できたのかはしんない。でもやっぱり根拠が薄いんだよ。作者の頭の中で完結してて補完されていない箇所が既に十分多い。まぁ、これの場合冗談のつもりなのかもしんないけど。


 さっきの爺さんが俺の発言に、妙にピリピリしていたのもこの事件が原因だろう。


うんうん、もっと早く言って。この前提さえあればまだ、あの薄い根拠達にも説得力出たから。まぁ、あっても尚薄くはあるけれど。


『三話へのコメント(消えてはいなかったが一応)』

うん?もしかして粗筋のだが、って


身体能力が高い主人公の逆で身体欠陥のある弟ってつもりでそうしたのかね?だとしたらわかるかっ!弟の特殊な事情を粗筋で説明してないんだから読み手目線ではどっちも同じ異常だから!だが、って言われても通じないから!


って、思いました。


遺されたアイツ


これ、遺されたって何となく引っかかるんで、普通に「残された」じゃ駄目なんですかね。まぁ、ここらへんのニュアンスは詳しくないんで、もしこれが正しいってんならここは何も言えませんが。


『四話へのコメント』


最初の方、句点抜けてます。


勝利への切り札だ。


これ、切り札っていうか切り口っていうか。

切り札っていうのとは少し違うとおもうんですよね。ここで言いたいのは取っ掛かり的な意味でしょうから。


『五話へのコメント』


 つい先ほどまで四足歩行をしていた生物に何故ここまで高度な2足での動きが可能なのか。


どちらも同じ意味使っているのに漢数字とローマ数字に表記が分かれているのが気になる。


『八話へのコメント』


よくある導入って感じ。

まぁ、これは否定って訳じゃなく。

「何か得たいの知れないものに寄生された主人公」って形態はよく取られるよねってだけで悪いってことはない。

まぁ、こんくらいの方がぱっと理解できて悪くない。


それから、微細なニュアンスの違和感に結構読むのを止められるのでしっかり有名な文章とか読み込んで言い換え表現とか頭に入れておいた方がいいと思う。


あと、主人公の性格とモノローグがあんまり一致している感じがない。台詞とモノローグを別の人間が書いているような風がある。


この主人公は馬鹿っぽい感じがあるし、妙に格好つけて難しい単語選びをするようなキャラでもないと思うので、

例えば、


胸中に浮かぶ


とかじゃなくて、


胸の中にぽっかり浮かぶ


…くらいの描写が丁度良いんじゃないかと思った。

難しい言葉を使うタイプの物書きが書いてるからって、キャラクターまで一様に難しい言葉を使うのか?という話だ。


モノローグは単に説明を行う場所ではなく、主人公としてのロールプレイに徹して「こいつならどうするか」を考える場所だと思うので、かっこよく説明することそれ自体に拘泥するのはあまり好ましくないかと。


『九話へのコメント』

見た感じ、目線が変わった段階での書き分け自体はできてない訳でもないっぽいし。じゃあ、だとしたら、前のコメントでした「モノローグと主人公の性格」に関する指摘は不正確なのかもしれない。そこは単純に僕がさっきの主人公を馬鹿キャラとして見すぎた故にかかりすぎたバイアスが原因だったのかもしれない。


とは思った。


あと、


フクロの力を借りなくてはドアをこじ開けることは愚か、下へ降りることもできない。

 八方塞がりだ。


八方塞がりを判断するのが早すぎると思った。

本当に急いでるんならもう少しあがけよ、と。

まぁ、その後の展開を見るにそこまで急いでいなかったのかもしれないが、しかし試行錯誤の試をしたかしていないかぐらいの感覚で切り上げてて諦めるのがはやすぎだろとは思った。


『十話へのコメント』

「……僕は、生まれつき心臓に疾患があったんだ。6歳の時には初めての余命宣告をされた」


導入が雑。

これを言いたくて早とちりした感がある。

聞かれてるのはフクロくんの出自だから主人公がいきなり過去を語りだす理由はないんだよね。

心臓疾患の下りは抜いて出会った下りから始めてしまう方が綺麗。

ここに彼の現状説明なんか入れると、とりあえず説明しておきたかったんだなって感じがしてすごい蛇足に見える。


『十二話へのコメント』


それにしてもまさか一回の説明で信じてくれるとは。


これ系のラノベにはこの文と似たようのものがよくあるけど嫌い。嫌いってのは趣味嗜好、偏見の類いでしか無いが嫌い。


なんか馬鹿にしてるみたいなんだよな、折角話を聞いてくれた相手キャラを。そんな話しておいてまさかそんな簡単に信じてくれるとは、って。じゃあお前は何のためにその話したんだよってなるし。良いことじゃねぇか、何驚いちゃってんだよって思うし。余裕綽々で相手の反応を中途に分析しようとしてんじゃねぇよとも思う。お前は本当にそんなキャラなのか?と。

しっかり声出して驚いてくれるだけで終わった方がすっきりする。


なんていうか、これ系のラノベでたまにある地の文の「まさかの」とか「普通に考えて」って中身の作者が漏れ出てるだけに見えるから。


あと回想への導入が雑。いきなり回想が始まっていきなり終わった。場面の切り替えが滑らかじゃないんだよね。例えば、会話という体でやるなら台詞を挟みつつ回想するとか、そういう工夫で「現在からのリンクを完全には切らないように」した方がいいと思う。この程度の長さの回想のためにぶつ切りして急に過去の主人公視点から語りだす意味がわからない。

まぁ、意味がわからないは言い過ぎだが急すぎだと思います。

導入がない、過去を振り返る描写もなくいきなり回想が始まっている。括弧も閉じてしまっているから滑らかに読めない。

括弧が閉じてるってのは


「台詞、語りだし


回想


台詞語り終わり」


みたいになってたらまだ地続きの話として処理しやすかったって話。


あと、雨のシーン、ここはもう少し間を上手く使えたと思う。

「急な事実の告白で雨だというのに情報を上手く処理できない主人公」と

「雨が降りだして慌てる」っていう当たり前寄りの反応を利用したギャップで。


もし言ってることがわからないなら似たようなシーンがある映像作品を文章に直してみるとか、そういうことをしてみるのも手かもしれない。映像表現なんかの意図された演出とかを見つけてそれがどんな作用をもたらしているかを考えるとか。そういう別の媒体で用いられる表現を学ぶことで得られるものもあるはずだし。


小説は単なる説明でなく、表現であるということ。単に比喩を使ったりする以外の描写があること、描写しないということが描写になる場合があることなどに着目して文章を構成してみると何かしら得られるものがあると思う。


『十三話へのコメント』

最後まで読んだのでまとめます。

全体の感想としては、

「読者に対する配慮が若干為されておらず、キャラクターそれぞれのなりきりがやや不十分な印象を受けるが、比喩などを工夫して使えていることは伝わる小説であり、現状で確かなことが言えるわけでは無いが何かしらが起こりそうな気配自体は伝わってくるので現状の設定と先の展開への誘導自体はしっかりできているようにも感じる。ただ、心情描写が微妙なので心情描写のしっかりした小説などを読んでみるのが良いだろう。また、演出にも多少気を配っている様子はあるが、かなり不十分なのでその演出がそもそもなぜ取り入れられて、それがどんな作用を持っているのかなどを考えて映画をみたりしてもいいと思う」

って感じです。

以上です。

もっと指摘して欲しいことや、これは言い過ぎじゃないか、或いは正確じゃないと思ったことなどの改善して欲しい点があればどうぞ。

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