批評企画のための置き場。

白雪工房

『その鼓動は誰が為に鳴る』

『一話へのコメント』


どうも企画主催者の白雪工房です。

僕はコメントを徐々に書き足していくタイプなのですぐ読むのではなく(と言ってもこんな時間ですが)少し時間をおいてから読むことをおすすめします。


まず、気になったことがあります。

ルビです。ルビの振り方が不親切です。どういうことかと言うと、

姓名 《せいめい》 じゃなくて、

姓 《せい》名 《めい》と振った方がわかりやすいという話です。上の場合、難読かつ長い単語だと、どこのどの部分にそのルビが振られているのか解りづらく。また、ルビが文字の中間にあったりして読みづらいです。余程の拘りが無い限り、名前のルビは分けて振った方が良いでしょう。正直、読みづらいです。


あと、


宿題をして疲れきったのだろうか。


これ。「する」「した」は正直安易すぎるのでもう少し描写を工夫しても良いんじゃないかと思いました。同じように、


外していた右手の黒い革手袋をする。


も悪例でしょう。

まぁ、これで問題ない場合もありますがね。

それぞれ、終えた、着けるとするだけでもう少し解りやすくなるでしょう?意識して使ったのなら否定はしないけど、でも多用は避けるべきですね。

もし、それらの言い換え表現が即座に思い浮かべられないようなら、意識して、或いは反復的にいくつかの小説を、娯楽目的ではなく研究目的で読むのをおすすめします。


それから、地の文では、普段の言葉遣いにするより遥かに気を遣って、どうすれば簡潔に、しかし抽象度を上げた描写ができるだろうかと考えて見るべきだと僕は思います。


WEB小説サイトにいる人間には結構多いんですけど、安直に「食べた」とか「眠った」とか、一般化された動詞の包容力に頼りすぎなんですよね。それじゃ読者の想像力は刺激できません。「嫌々食べた」でも、「気絶するように眠った」でも良いので、極力場面をふと想像してしまうような描写を持ち込むことが大事です。


 酒を飲みに行ってた夜の銀座からタクシーで自宅に戻ると、

行ってた、は不自然です。ワンチャン脱字か何かです。


あとこれ。


肩から流れる瑠衣の長い髪を掬い上げる。

 まだ十代前半の若く艶やかな黒色の髪と長い睫毛。

 幼さの残るものの端正な顔立ち。長い手足の肌は有田焼の白磁のよう。


上は一般化された描写しかしてなくて、下は突然の比喩。統一してください。

一旦は以上です。


原作は読んでないので上で指摘したどれかが何かしらのリスペクトだったらすまんとは思う。


『二話へのコメント』

物に心臓ってルビ振ってあるやつ。

正直漢字に漢字のルビ振ってあるだけでもくどいのに繰り返すな!尚くどいわ!

一回振ったんだから二回目はルビ振らなくて良いだろ!って思いました。

あとルビって読み仮名から派生した文化なのでルビの方が読みでしょ?

心臓ってルビは違くない?って思いました。

心臓にモノってルビ振った方がいいと思います。僕ならそうします。


ものすごいスピードで椅子を投げつける。

 何とか回避はしたが、


何とか回避はしたが、ってこれ視点それぞれ別だよね。主語も無しに視点変えないでください。


蔑んだ目でわたし見る。


脱字ね。


『三話へのコメント』

首を立てに振らない。


縦だね、これは。

つまり変換ミスだ。


凄まじい衝撃で骨剣が押さえられる。


描写が甘い、「で」って何だ。僕は文法に詳しくないけど描写として不十分じゃない?


せめて、


(衝撃がどこから来たものかの説明)

その凄まじい衝撃で~


ならわかるけど。


あと、漢字のルビはよっぽどの拘りがないならマジで振るな!折角読んでくれた読者に小さい漢字を読ませることを強要するつもりか!不親切だ!


って感じですかね。

設定は借り物っぽいので今回は触れないでおきます。

他に不満点、もっと詳しく説明して欲しいところ、逆にこの指摘はどうかと思ったところ、あれば好きにどうぞ。


それから、作品全体の評価としては、

「ファンなら読むけど、そうじゃないからさして魅力も感じない。二次創作として優秀かは正直どうだっていいしわからないけど、続きが気になるかと聞かれれば気にならない。まぁ、本人が満足してるならそれでいいんじゃない」

というところです。

ぶっちゃけ二次創作なんて他人向けじゃなくて自分向けなんでそこは良いかなって思いました。以上です。

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