第56話 抵抗㉞
「、、、ですが、石油なんかは今まで通り産出されていますよね?」
「それは帝国が管理しているからね。もとからあそこの領地にある油田は帝国によって管理されていてエーデルワイス公爵家の影響力は小さかったからそれほど影響は出ていなかったみたいだね」
「、、、」
「もとからあそこはあんまり公の場には顔を出していなかったけど、それはもしものことが皇族にあったときのために出すための人材として管理されていたからなんだよね。まさかスペアのほうが先に消滅するとはだれも考えていなかったみたいだけど」
「、、、とにかくその話が事実だとするのなら今エーデルワイス公爵領を支配しているのは帝国ということですね?」
「あぁ、その通りだよ。だから、あそこと交渉に入るのは無駄だ。あそこを通りたいんならあそこに駐留している帝国軍を蹴散らせなきゃならない」
「軍の規模というのはわかりますか?」
「そこまで詳しいことは知らないな。でも正規の軍人であるはずだから総司令官であった君がエーデルワイス公爵領に駐留していると把握している人数が正しいと思うよ」
「、、、了解です。とにかくそうなるとまずはエーデルワイス公爵領で戦闘をしなければなりません。作戦を練り直しましょう」
ガイム様からの予想外の情報によって作戦早速変更が迫られる。これに関しては今ここで話すことではないのでとりあえず、そのあと様々なことを話して会議は終了になる。
会議が終了したことで各貴族の代表たちはそれぞれ話しながら会議室から出ていく。
とりあえず、これからの方針が決まるまではここイズミルにいてもらいそこからは各地の領地に戻って戦闘に協力をしてもらうことになる。
会議には参加していなかったが屋敷には集まっている、カースや師団長らを集めてもらい作戦会議を始める。
「エーデルワイス公爵領が帝国に接収されていることが分かった」
「、、、どういうことだ?俺が今まで聞いてきた話だとエーデルワイス公爵家は謎に包まれた公爵家といった感じだったが」
「どうやら、すでにエーデルワイス公爵家は断絶しているらしい。それによって領地は帝国に接収されたとのことだ」
「なるほど、、、ってことはあそこにいる敵部隊も大体予想できるな」
「あぁ、こちらが把握している以上の戦力がいる可能性は低い」
「となるとあそこに駐留しているのは第8歩兵師団か、、、。こりゃ楽しみになってきたな!」
第8歩兵師団は近年の戦闘の増加に合わせて作られた新設の師団で装備も最新のものが集まっている。装備の質で言えば間違いなく最強クラスだろう。
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