ネオン
窓から覗く夜景の数が
子どもの頃より減っていて
夜まで賑やかだった街
眠ることを覚えたのか
僕とともに歳をとったか
国語の授業に暗記した
平家物語を思い出す
タバコを吸う夜はなく
お酒も家じゃ飲まなくて
くゆらす煙を想像し
指で絡めて夜空にとばす
家路を急ぐ車の音で
静かにはならないけれど
暮れゆく街に想いを馳せる
まだ眠るには早いだろうか
まばたきの裏にネオンが走る
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