遊戯
道行迷い立ちどまり
天運よろしくサイコロに
偶奇を託して空に投げ
背を押す風にたたらを踏んで
慌てて追いかけ行く先に
おむすびの穴はないけれど
転がる天運いたずらに
分かれ道などとうに過ぎ
枝かコインが良かったか
風の悪戯いつまでか
切らす息すらなくなって
ついにつまずき転がり痛み
仰向け
満足そうに風吹き上がり
サイコロこの手に戻りくる
かざした偶奇は指次第
痛む身体を起こしつつ
省みるには分岐は遠く
風が後押しした先は
右だったのか 左だったか
回る木の葉に風の声
天運よりも 天よりも
あなたと巡ってきたでしょう
上下す胸の鼓動を聞けば
めぐる血潮に宿る風
止まった道行きとうになく
悪戯なれど風まかせ
この先に歩み行くならば
遠き天より 計れぬ運より
そばにて見えぬが
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