三日目 猫ちゃんごーとぅーへるす
マスターに猫を拾ったことを伝えると、お風呂に入れるのはいいけど飲食店だから飼えないと言われてしまいました。
「にゃぁん……」
これには私も少し困りましたが、きちんと去勢して、私がお世話をするなら地域猫にしてもいいとの事でした。
なので、今日はお店を開く前にこの子を病院に連れていきます。
「ついでにおつかいもお願いするわ、買い忘れがあったの」
そう言って、ぱたぱたと今日受け渡し予定の茶葉やコーヒー豆を運んでは計量するマスターにお金を貰って、近所の動物病院に向かいました。
ありがたいことに、まだ朝の八時半くらいなのに病院はやっているようです。
「おはようございますー」
病院には、まだ他のお客さんはいません。髪をシニヨンに纏めた、受付のお姉さんにこれこれと事情を伝えると、
「それじゃあ、しばらくこちらでその子をお預かりします。体調のチェックを含め、諸々確認が済み次第連絡して去勢をしますね」
「お願いします」
お姉さんは持ってきたケージに猫を入れて、奥に引っ込んでいきました。私ももう、帰っていいとのことだったので、残ったお金を握りしめておつかいに行きます。
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