二日目 朝

 おはようございます。昨日はよく眠れました。

 起きた時、マスターはまだぐっすりだったので布団です巻にして放置して、ご飯を作ります。

 実は私、料理が出来るのです。と言っても、そんなに難しいものでも無いのですが。

 とりあえず、余っている材料で簡単にお味噌汁とおかずを作ってしまいましょう。昨日買ってしまったピーマンでおかずを作って、お味噌汁は茄子を具材にします。

 朝七時、ニュースを見ながらご飯を食べてぱっと着替えて、店内と店前を綺麗にしておきます。この格好でやると、メイドさん感が出るので少し楽しいです。

 ご近所さんとも挨拶をしたり、拝んでくる人のためにポーズをとったりするうちに、マスターが起きてきました。

「あんがとねぇ……」

 マスターは朝が弱いようです。まだ未熟ですが、紅茶を淹れてあげましょう。

「うーん……香りが立ちきってないし、渋い……47点」

 めっちゃ厳しく点を付けられました。己の未熟を恥ながら、ご飯を食べて紅茶を飲み終えたマスターに水をかけて気分をしゃっきりさせてあげます。

「――おはよう、朝から元気ね」

 マスターが死にすぎなだけです。とっとと着替えて準備してください。

「うぅー……私の優雅な朝の時間がぁ」

 それを作ったのは誰でしょうか?

「……ごめんなさい」

 さて、今日も一日頑張っていきましょう。

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