第8話 変態ふたり
「玲、ちょっとやりすぎだったんじゃないか」
直樹先生が、すべすべの玲のお腹を触りながら言う。言葉ほどは、そう思っていないみたいだ。
くすぐったくて身をよじってよけた玲はお返しとばかりに、直樹のものを握ってこすった。今度は直樹がくすぐったがった。
「まさか、川村が、あそこまでやるとは思わなかった」
確かに少しばかり追い込みすぎたかと玲も思う。彼女は用具室に戻った秋田の頭をバットでぶん殴ったのだ、それも一撃だけではなかった。
全裸で、バットを握り笑い続けていた川村は、用務員さんに発見され警察に逮捕された。
新聞やテレビ局はろくな取材もせずに、状況だけで教師間の痴情のもつれと報道を過熱させていた。
「直樹は私のことひどいと思う?」
「別に、二人ともいずれはあんなことになったと思うよ、早いか遅いかだけだな」
「私のこと怖い?」
「なんで、玲は俺のこと好きでしょ、それに玲に殺されるならそれも仕方ないかなって」
「ほんと、嬉しい」
「でも、俺が浮気したら殺されるのかなあ」
「体だけならいいよ、愛ってセックスじゃないよね」
「そういわれるとなあ、玲もほかの男とやるからって言ってるみたいで」
「心配?じゃあ私を嫌って言うほど抱いて」
玲は手の中の直樹のものに唇を寄せた。
「こんなふうにか?」
直樹は玲をひっくり返すと、脚を拡げ割れ目に唇を寄せた。
玲ももうかなりセックスの経験を積み、そこをいじられると、それだけでいくことができるようになった。
それは、直樹も舌の使い方がうまくなって、玲の望む場所に望むことができるようになったことも大きいだろう。今が二人にとって一番楽しい時かもしれない。
五分後、玲が絶叫をあげ直樹にしがみついた。
やっとここまで持つようになった。しかし一度抜いて体位を変えるなんてことは、彼にはまだまだだ。
「直樹ったら、だしすぎだよ、後始末大変なんだよ」
ぶつぶつ言いながらも、ティッシュを使う玲は嬉しそうだ。彼女もまだこれだけで十分らしい。
「また、先生のところ? いいなあ自分ばっかり」
薫が、出がけに言った。彼は川村に挿入して以来、セックスをしていない。玲が誘ったが、直樹のものが入ったばかりのところを舐めたくない、玲とするのはオナニーと変わらないなどと言って拒否された。
「来週には、二人ほど獲物あげるから、その相談も直樹としてしてくるから待ってて、それまでこれ使ってて」
玲はそう言って、今朝脱ぎたてのパンティーを渡してきたのだ。今頃は使っているかもしれない。
「で、誰をどうしたいの?」
「一人は、原田法子、もう一人は戸村先生」
「え? また不思議な。原田は玲の友達じゃなかった」
「そうだよ、友達だからこそ、こんな楽しい世界を教えてあげたいの」
嘘に決まってる、玲は自分が白々しいセリフを吐いているなあと思う。
「その顔は嘘だな、玲はすぐ顔に出る、本当のことを言わないと、これでお仕置きだよ」
直樹はマッサージ器のスイッチを入れた。どこでこんなもの買って来るんだろう、少なくとも街の電気屋では見たことがない。
直樹がスイッチを入れるとブーンと鈍い音がした。同時に前につかわれたときのことを思い出して玲は体の中がじわとっと濡れはじめた。
「いいもん、拷問なんかに負けないから」
「へー、そうなの」
直樹は玲に襲い掛かると、両手首に手錠をかけた。
「なんで、こんなの持ってるの」
「友達にさ、検察官がいるんだ。もらった」
「もう、直樹の周りって変態ばっかり」
自分は、Sだと玲は思っていたがMの気もあるみたいだ。マッサージ器がクリトリスにあてられるだけで、もうおかしくなりそうだった。
「ほら、いつまで頑張れるかな、ほらほら」
「直樹の変態、や、だ、だめ、い、言う、言います。だから」
「だから、なあに」
「もう入れて、無茶苦茶にして」
「よしよし」
直樹は胡坐をかくと後ろ向きに玲を乗せた。
ちなみに玲はピルを飲んでいる、直樹の友達の医者からもらっているものだ、それだから、ふたりはいつも生だった。
「あのね、原田のやついい子だけど、いい子過ぎるの。真面目も休み休み言えって、だから、薫の奴隷にしようかなって。戸村先生は、校長の愛人でしょ。なら薫の奴隷に、あげちゃおうかなって」
「ひどい奴だな、しかしよく見てるないつもながら。感心するよ。職員室でも知らない奴結構いるのに」
「ね、私ってすごいでしょ」
「うん、すごいすごい」
「私のこと好き」
「もちろん、玲のそのひどいところも好きだ」
「じゃ、もう一回して、今度はちゃんと普通に愛して」
「もう一回、んー、立つかなぁ」
「愛してるなら立てて」
直樹は、きっちり大きくして、玲の期待に応えた。
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