第7話 凌辱

「どうしたのこんなところに呼び出して」

「たまには校内でするのもいいかなって、いやかい」

「いやじゃないけど」

 川村はちょっと引き気味だ。それはそうだろう、体育の用具庫。つまりこの前秋田が玲に呼び出された場所だ。ライン引きの石灰の粉と埃があちこちに積もっている。こんなところで服は脱ぎたくないのだろう。


 スカートまくってお尻出せばいいじゃない。

「えー、」

「いやならいいけど、誰か頼むかな」

「ごめん、そんなこと言わないで」

 川村はスカートをまくり上げた、赤のパンティが現れた。

「今日は変わったことしよ」

 秋田はそういうと川村の頭に紙袋をかぶせた。

「ちょっとやだ、何も見えないよ」

「そそるでしょ」

「やめてよ、ねえ冗談でしょ」

 秋田は川村の手を後ろで縛ると、パンティを下げた。


「きゃ」

 川村が小さく叫ぶ、指がそこに触れていた。

「ふうん、淫乱だなあ、濡れてるじゃない」

 秋田の声ではない声が、川村の耳に聞こえた。

「誰、誰なの」

 答えはなく、その代わりに、いきなりものが侵入した。


 体内に大量に放出され、川村は絶叫した。

 玲が紙袋を外した。

「あんた、倉橋」

「こんにちは先生いい恰好ですね」

「なかなか具合良かったですよ、先生のお〇こは」

 川村はその声に振り替えり、初めて自分を貫いている男の正体を知った。

「薫、お前」


「あれ、いつものぶりっ子はどうしたのかな」

「手首をほどけ、馬鹿野郎」

 玲の挑発に川村は完全に我を忘れている。

「ひい」

 情けない悲鳴が上がった、玲は川村の髪をつかみ顔を上にあげさすと、頬に張り手をくらわした。

「うるさいんだよ、ばばあ」

 髪をつかむ手を取り換えると、反対側の頬も打った。


「玲だめだよこれから、写真撮影なのに、顔が腫れたらいいのが取れないじゃない」

 薫がくすくす笑いながら言と、後ろからブラウスに手をかけ、ボタンを引きちぎった。煽情的な赤いブラジャーが見えた。

「はさみで切っちゃおうか」

「やめて、せめてきちんと脱がして」

「お気に入りなの?」

「じゃあ」


 玲はホックのすぐそばに裁ちばさみを入れた、「じゃ金という音とともにブラジャーが外れた。

「ひどい、なんでこんなことを」

「嫌いなんだ、あんたが」

 そういうと玲はスカートにもはさみを入れた。続いて太ももで止まっていたやはり赤いパンティーもにもはさみを入れた。


 薫が、髪をつかむと引っ張って川村を立たせる、ほぼ全裸だ。太ももの内側を先ほど薫が出したものが、流れ落ちた。

「いやらしくて、いい顔してるね」

「やめて、写さないで」

 玲は笑いながらシャッターを切る。、顔を背けようとする川村を薫が髪を引っ張って正面に向けた。


「やめて、お願い、なんで」

「教えてあげるけどその前にもう一回やらしてくださいね」

 薫は川村のまだピンク色の乳首をつねり上げた。

「いたい、お願い優しく」

 川村の泣き言が、薫のサディスティックな面に火をつけた。

 右の乳房を噛んだ、歯形が残り血が出るくらいに。


 薫が放出して抜いたあと玲がバットのグリップを突っ込んだ。

 川村の悲鳴が上がる。

「うるさい」

 玲がソフトボールのベースで顔をふさいだ。


「く、苦しい」といったように聞こえた。

「黙るんなら、取ってあげる」

 川村が頭を縦に振った。


「秋田先生に頼まれたんだ、川村先生が纏わりついて鬱陶しいから、いたぶってくれないかって」

「うそ、そんなことあるはずがない」

「先生、可哀そうだね」


 薫はテープレコーダーのスイッチを入れた。

「じゃあ、どうなってもいいの」

「ああ、好きにしてくれ」

 この前の録音と、新たに、秋田を脅して入れさせたものだ。


「うそ、うそよ」

「じゃ、もう秋田先生に付きまとわないでね、言うこと聞かないとこの写真バラまくからね」

「あの人を呼んで確かめさせて」

「わかりました」

「先生、これバット、ここに置いとくね」

 さっき玲が、川村に突っ込んだものを置いた、グリップ部分が濡れている。


 薫と玲は部屋を出ると、体育館の外で待ってた秋田に声をかけた。

「川村先生が来てほしいって」

「なんで」

「行ってあげて、いやならこの前のばらまくよ」


「わかったよ、お前ら大人を舐めてるとそのうち痛い目にあうぞ」

「御忠告どうも」

「とっとと行けよ、屑が偉そうに」

 玲はとことん冷たい。


 体育館の外まで悲鳴が聞こえたような気がした。

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