冒険学校2

ダンジョンを出て 近場の空き地で今回の遠征の反省会を行う

三連星を除くパーティーは及第点という事で Ⅾランクまでなら単独で潜る事を許可する それでも冒険社学校には通い続けるのを約束させる

三連星については アタッカーのサンは力不足 タンクのレンは基礎の受け身や流しが出来てない 魔術士のセイは慌てすぎて魔法が上手く発動出来てない

危なっかしいので 基礎からみっちりやり直し


それから何組かの実技を行ったが 皆それなりになっている

三連星頑張れ!!それでよくマーダーアントの巣に突っ込もうと思ったな


やはりシリウス旅団に入団希望が多いので 頑張ってBランクまで上がった者にはシリウス旅団jrの証として 黒地に銀色のフェンリルの刺繍が入ったマントをプレゼントした これは自分の血を一滴垂らせば本人以外纏えなくしておいた

悪い事を考えるのは沢山いるからな

マントを作った事で目標も出来たみたいだが 無理はしないようにな


チェインズとトワ君がマントを欲しがった 確かに君らはAランクだけどチェインズはシリウス旅団の正団員だよね? jrでいいの? ああ ただマントが欲しいだけなのね いいよ

次はノエルさんが欲しがった jrと同じものでは どうか?と思い フェンリルの上に剣を二本交差させた模様を追加した ノエルさんご機嫌 でもノエルさんって勇者のマント持ってるよね?いいの?


聖王国にはギルドの総本部があり 各地で手に負えない依頼とかが回ってくる

 その中にスタンピートの兆候ありの報告があった

割と近場なのでシリウス旅団とjrで対処する事にした 出発の日マントを着たみんなは誇らしげだ シリウス旅団jrとして初の依頼だし 憧れの人達と一緒に戦えるからかな

いつの間にか三連星もマントを羽織っている がんばったんだな

多人数での移動になるので 野営とかもなかなか大変だ 俺の授業聞いてれば 問題ないだろ?

今回は父ちゃんと母ちゃんは同行していない だからと言って 俺の尻尾にみんなで潜り込むのは止めろ ほら ノエルさんが不機嫌になってる


五日程歩いた所で城塞都市に着いた ここから南の方角でスタンピートの兆候があるらしい 各パーティーの斥候担当に様子を見てきてもらう 

着いて早々に「ギルドからの応援ってのはこのガキ共の事か?」

「ギルドもせめて三聖女パーティーかシリウス旅団ぐらい寄こせよな」等とありがたいお言葉をいただいたので領軍の皆さんには最前線で頑張ってもらおう


トワ君が空から偵察したところ 一万弱の色んな種類の魔物が塞都市に向けて行進してるらしい

城塞都市から離れた草原に簡易的な砦を作り そこで迎え撃つことにした

斥候によると明日にで砦付近に来るそうだ

 皆 緊張と興奮で眠れないようだ 遅くまであちこちで人の動く気配がある

「ちゃんと 寝ないと 明日実力が出せないぞ~」軽く言って寝床に追いやる

朝方 凄い地響きで目が覚めた トワ君に抱えてもらって 空から様子を見てみると離れた所を砂煙を上げて ようような魔物が砦に向かって行進している パッと見ると 一匹の巨大なモンスターが蠢きながらこちらに来てるみたいだ


「魔法部隊 砦上へ!!」遠距離魔法を使える魔術師を砦の最上部に並べ

「撃て!!」等間隔に炎 風 氷 土 の魔法を撃ちこむ 物凄い爆音と砂煙のあと三分の一程は倒したようだ 次は先頭集団に向けて魔法を放ち それでも倒れず向かってきたモンスターをアタッカーが叩く 数少ない付与術士も魔術師 アタッカーにパフを盛り盛りでかけている


勇敢な領軍の皆さんには鶴翼の陣で戦っていただき jrはパーティー単位で魔物を各個撃破していってもらう 第一波を凌いだ後 第二波が襲ってきた 試したい事があったので前線を退かせる ブラゴさんに前「従者というのは 身の回りの世話から戦闘の補助まで出来なくてはいけません だからほぼほぼ全ての事が出来なくてはいけません いや 出来るのです シリウスさんは未だ自身の強さに気付いておりません 僭越ながら私が魔法をお教えしますので ぜひ ご自身のものとされて下さい」

その時教えてもらったのを試したい

「ブラックボム!!」第二波の中央に 黒い球体が浮かびゆっくりと大きくなっていく やがて第二波の魔物を全て飲み込み 今度は小さくなって消える 

「な なんだ!! あれは!?」領軍 うるさい 上手くいって良かった

ホッとしながら 向こうを見ると小山が一つ近づいてくる なんだ ありゃ?

トワ君が慌てて俺の所に来て

「シリウス兄さん 大変です!!竜です 赤竜です!!」



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