Āランクダンジョン

Āランクダンジョン



まあ 試しにĀランクダンジョンに潜ってみるかという話になり 元ジョイ王国にあるĀランクダンジョンに挑戦する事になった


ノエルにはハイジとクラリスのパーティー参加について説明してある 

元ジョイ王国のギルドで細かい情報を入手して対策を練るが 出てくるのが四階のサイクロプスという事だけしか分からない

Āランクダンジョンになると宝箱とかも出るらしい 今までは踏破するだけで報奨金が出ていたが これからは宝箱の中身も

自分達の物になるそうだ それは売ってもいいし 自分達で使ってもいいらしい

ダンジョンに入ると 先ずはゴブリンに遭遇した 前衛の二人ノエルとハイジが鼻歌交じりで殲滅していく

俺とクラリスは後方で支援魔法と回復魔法を二人に掛けているだけだ 何の危険も無く地下二階への階段を見つけ降りて行く

二階はオークの出現する階だったが 前衛二人のおかげで何の問題も無く突破し 三階ではオーガの群に囲まれるがクラリス

が一言「大地の剣」と言っただけで地面から棘がとび出し全てのオーガが息絶えた こんな簡単でいいのか?

四階はサイクロプスだったが 母ちゃんが出てきたサイクロプスの喉笛を嚙み切って全てを倒した 初めて宝箱が落ちた

中を確認すると「勇者のマント」だったのでノエルに渡す

「勇者のマント」を身に着けたノエルは嬉しそうに皆の前でクルクル回っている


 階段を降りるとデカい蜥蜴がウロウロしている

俗に地龍といわれる大蜥蜴だ ハイジがパンチをみまうが「かた~い」と叫んで後ろに退いた ノエルも剣技を繰り出すが

傷一つ付かない 母ちゃんがトルネードで奴らを浮かせ がら空きの腹に爪を立てる 腹部側は柔らかそうだ それを見て

ハイジとノエルがそれぞれに大トカゲの腹にパンチや剣をおみまいをする 程なくして大トカゲは全滅する 宝箱が落ちた

中にはガントレットが入っていた もちろんハイジに渡す ガントレットを両腕に着けてガシャンガシャン鳴らしている

奥に頑丈そうな扉がある 皆で頷く 俺が扉を開けると大トカゲではなく 本物のアースドラゴンが眠っていた さっき迄の

大トカゲの十倍ぐらいある 「アースドラゴンは目と目の間が弱点だから そこを狙え」母ちゃんにいわれてノエルとハイジ

が交互に攻撃をする だが やはり硬いらしくダメージを与えられない 何回目かのノエルの攻撃の時 アースドラゴンが

いきなり口を開けてノエルに噛みつこうとした ノエルは避けるタイミングを逃し そのまま噛みつかれようとした瞬間

俺は無意識に従者の剣を抜いて アースドラゴンの眉間に剣を突き刺した 低い唸り声を上げながらアースドラゴンは俺を振り落とそうと首を激しく振り回すが 俺は構わず柄の根元まで突き刺す 暫くすると動きが緩慢になり崩れ落ちた

アースドラゴンの死体が消えると宝箱とコアが出てきた 宝箱には精霊王の杖が入っていたのでクラリスに渡す

コアは今回はノエルに割ってもらう ノエルのスキル「シリウスへの溺愛」が「シリウスと一緒」に進化したそうだ


相変わらず意味の分からないスキルだ なんの効果があるんだ?

踏破は完了したのでギルドに行って報告してノエルの家に帰って来た いつものように俺の部屋に皆さん溜まってお話をしておいでだ

うとうとしていると誰かが俺のズボンを脱がせようとしている 顔を上げて足元を見るとノエルがぎこちなく俺のズボンを下そうとしている

「何をしているんですか?ノエルさん」俺が起きた事にビックリしたようで慌ててムニャムニャと言いわけをし始めた だが 良い言い訳が浮かばなかっったのか 諦めた感じで「なあ シリウス お願いだから尻尾だけでも生やしてくれないか

おまえのスベスベの素肌も良いが たまにはフサフサの尻尾に包まって寝たいんだ」

「分かりました 全身はきついので尻尾だけですよ 後 行ってくれれば尻尾ぐらい出しますから 淑女がそんな事してはダメですよ」

尻尾を出すと嬉しそうにマッパで尻尾の中に潜り込んで秒で寝息を立て始めた


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