ペットににていたからと溺愛される俺

第8話母ちゃん無双

屋敷で一部屋に集まって　ワイワイと話しながらそのまま寝たようだ

フェンリル母ちゃんと俺以外が話すときに通訳をさせるのも悪いとノエル　ハイジ

クラリスに念話をフェンリル母ちゃんが教えてくれたので皆　結構仲良くなったようだ

　朝眼を覚ますとフェンリル母ちゃんに抱きかかえられるようにして寝ていた

俺は物心ついた時には孤児院に居たから母ちゃんというのを知らない

優しい兄ちゃん　姉ちゃん　うるさい弟　妹達が一杯いたので寂しいというのは

感じた事は無いが　母ちゃんに抱かれて眠るっていうは良いものだな　安心感というか

守られてる感みたいな　何か心がはしゃぐ

　俺とフェンリル母ちゃんの間に何か動いてる

そっと　俺の腹のあたりを見るとノエルが俺たちの間に挟まってというか潜り込んで

眠っていた　そしてやっぱりマッパだった　なに？そんな家訓とかあるの？

ハイジとクラリスは俺を枕にして寝ていた　二人共もちろん服を着ている

皆で起きて朝食を取りに食堂へ行くと何人かの使用人が群がって俺をモフリに来た

シリウス（犬）は使用人達に可愛がられていたみたいだ

まあ　女性はいいが　男は俺に触るんじゃない！！

朝食後　一度部屋に戻り当初の予定だったBランクダンジョン攻略について話す

フェンリルを従えた冒険者は目立つよな

取り合えず　俺も自分の姿に戻りたいのだが　どうすればいいんだ？

フェンリル母ちゃんによると　自分の意識を身体中に広げればいいらしい

やってみると白い煙が身体を包んで　中からマッパの俺が出てきた

裸の犬から変身するんだからそりゃそうか　若い娘達の前で間抜け顔でマッパって

なんの罰ゲームだよ！！

　気を取り直してダンジョンの話を進めていくとフェンリル母ちゃんにも久々に体を

動かしたいから同行すると言う

「だけど　その姿じゃ目立つだろ？」

「なに　我も人型ぐらいなれる」白い煙の中から紫のピッチリした服を着た銀髪の

妖艶なお姉さんが出てきた　何でマッパじゃないんだ？

「服までイメージして変身すればいいんだよ」おれの変身の前に教えろよ！！

そんなこんなでダンジョンに向かう

ダンジョンへの道中雑魚モンスターさえ出てこず　ダンジョン内に入る

入ると直ぐに待ってましたとばかりにオーガが出てくるが母ちゃんの腕の一振りで真っ二つになる

母ちゃんの後ろを俺達はオーガの死体を避けながら追いかけていく

あっという間にボス部屋に着いた　母ちゃん以外誰もここまで戦っていない

元気モリモリの俺達は扉を開ける

キングオーガ3体とエンペラーオーガ１体がこちらを睨みつけている

母ちゃんの一吠えで４体が縮み上がる　すかさずキングオーガにそれぞれノエル　ハイジ　クラリスが攻撃する　

剣が煌めき　パンチが炸裂し　魔法が爆発し　3体のキングオーガは倒れた

母ちゃんがフェンリルの姿に戻りエンペラーオーガの喉に噛みつく　

それで終りだった

コアが出てきた　「シリウス（人間）よ　お主には息子が世話になっておるから　お主がコアを割るがよかろう」母ちゃんが言うので　遠慮無く割らせてもらう

コアを割ると一度砕け散った後　欠片が集まり剣の形になった

手に取ってみると（従者の剣：主の危険な時に最大の破壊力を出す）と頭に流れ一本の剣が手中にあった

従者の剣？普通ここは勇者の剣じゃないの？